電気工事施工管理技士の施工経験記述問題のうち工事概要の書き方

電気工事施工管理を受験予定の人「施工体験記述問題って…作文も書き方わからないけれど、工事概要ってのもよくわからない…どうすれば…」
上記のようなお悩みは、ここで解決していきましょう!
電気工事施工管理技術検定の施工体験記述問題の書き方
施工記述問題の作文について、出題傾向としては大体絞り込むことが可能です。それについては、こちらの記事を参照して下さい。実地試験全体の傾向も確認可能です。
【令和元年】1級電気工事施工管理技士の実地試験の対策【2019年】
令和元年(2019年)10月は、1級電気工事施工管理技士の実地試験が予定されています。例年、学科試験を合格された方の半数以上は実地試験も合格されているようです。ですが、気を抜かず、早いうちから対策しましょう。ここでは過去問を振り返り実地試験の構成や内容を再確認するとともに、試験対策について解説します。
ここでは、作文と併せて必ず書かなくていけない工事概要について深掘りします。過去問を参考に、工事概要の設問を見てみると下記の通り。
1.工事名
2.工事場所
3.電気工事の概要
ア.請負金額
イ.概要
4.工期
5.この電気工事でのあなたの立場
6.あなたが担当した業務の内容
上記の通りです。何となく簡単そうに見えて、いまいち解らないところもありませんか?
なお作文は上記内容を記載した後に記述欄があります。採点者はおそらくこの内容を一番最初に確認します。あまりに電気工事施工管理に適していない内容をここで書いてしまうと、以降の心象が悪くなること必至です。
第一印象はやはり大事ですので、ここをきちんと書いて、採点者の心を掴みましょう。
工事概要の書き方①:工事名
工事名で注意することは1つだけです。あなたの所属する会社が、「発注者から受けた工事名を書く」だけです。
当たり前のことなんですが、時たま以下のような場合もあります。
※「○○○○工事」という名前で契約。
↓
元請が下請けと契約を結ぶ。
※「○○○○工事のうち△△△△工事」という名前で契約。
この場合、あなたが元請の立場であれば、工事名は「○○○○工事」となります。
あなたが1次下請で元請から工事を請負った場合は、「○○○○工事のうち△△△△工事」となります。
なお、末端の「工事」まで、しっかり記入することが大事です。注文書などを確認し、正確な工事名を記入しましょう。
工事概要の書き方②:工事の場所
ここはそんなに難しくないと思いますが、誤字には注意しましょう。
ここでは、都道府県名から、土地の番地・号まで、漏らすことのないよう住所を書きましょう。
注文書などに、正確な住所が記載されているはずです。確認しましょう。
- 正:北海道札幌市中央区○条△丁目□番●号
- 誤:札幌市中央区○条△丁目
- 誤:北海道
- 誤:札幌市
工事概要の書き方③:電気工事の概要
まず第一に、電気工事施工管理技士の範囲として認められるor認められない工事内容を確認しましょう
電気工事施工管理として認められる内容
電気工事施工管理として認められない内容
大丈夫だとは思いますが、あなたがこれから書こうとする工事内容が「認められる内容」であることを、念の為確認をお願いいたします。
請負金額について
これは1級で問われるようです。2級受験の方も余力があれば知っておいた方が良いかもしれませんね。
概要について
その工事がどんなものか、採点者の頭の中でイメージができるような情報を書きます。例えば、
- 電圧階級
- 施工量(ケーブル線種と布設長など)
- 機器据付数
- 建物面積
などです。「電気工事であること」がわかる情報をしっかりと盛り込みましょう。
工事概要の書き方④:工期
工期は年月を書くこと。西暦和暦どちらでも構いません。あまり間違えようのないところだと思いますので、省略します。
工事概要の書き方⑤:電気工事でのあなたの立場
ここも手引きを確認してみましょう。
上記は1級・2級どちらも共通です。自分がどれに当てはまるのか、確認しましょう。
間違っても、会社でのあなたの肩書き(部長・課長・係長など)を書いてはいけません。その点は注意してくださいね。
施工体験記述問題のための工事選定
施工体験記述問題の工事概要の書き方についてはおわかりいただけたかと。
それでは次に重要なことを考えてみましょう。それは、「何の工事を選定するか」でしょう。
結論から言うと、今までの経験において、工期・施工量が多いものを可能な限り選定するべきです。小さな工事の積み重ねも勿論大事なのですが、施工管理者として大きな現場を経験していることは、採点者に対して大きなアピールポイントとなります。
- 工期が長い=工量も工事金額も膨れ上がり、大きな工事現場であると想定できる
- 施工量が多い=量を処理するため工期も工事金額も大きくなると想定できる
以上の通りです。つまり、工期と施工量は比例関係にあると言うことですね。
さらに、
施工量と工事金額
も、比例関係にあるとわかります。
あなた自身を「すごい工事を経験してきた」施工管理者とアピールしよう
実は、工事金額というのは重要なキーワードです。実際に金額を書く欄はありませんが、工期と施工量から、工事金額の大きい現場かそうではないかが予測できます。
実際の工事の施工管理は金額の大小に関わらずしっかり行うべきですが、自分の経歴を短い間に最大限アピールするとしたら、数値で表されるものは大きい方が良いに決まっています。
採点者のために文章を書くわけではありませんが、試験に合格するかどうかは良くも悪くも採点者次第です。
あなたが大きな現場で施工管理を行ったという実績を堂々と証明しましょう。
そうすることで、顔は見えずとも採点者はあなたのことを評価してくれるでしょう。得点の加点対象にはならないでしょうが、工事概要を見た断面で等級に相応しくない工事と判断されてしまったら、無意識のうちに文章を読みたくないという頭に切り替えさせてしまう恐れがあります。
なので、自分の経験上、最も大きな仕事を堂々と書くことをお勧めします。
【注意点】
いくら大きい工事といえど、あまり昔の工事ではないことが重要かと。
可能であれば3年以内、遠くても5〜7年以内の工事にするべきです。
受験する皆さんにとっても、あまりに昔のことを思い返すのは困難でしょうし、昔の基準と今の基準は施工面や安全面などで異なるところもあります。
その点を考慮の上、ご自身の経験上大きいものを選定してください。
工事概要の記述は簡単なようで奥が深いです
ぱっと見簡単な「工事概要の書き方」ですが、工事の選定から勝負が始まっていることがわかりますね。
採点者は顔の見えないあなたのことを、どのような人なのか、文章から読み取ろうとしています。
工事概要は正確に書くのは勿論ですが、どうせなら採点者にいい印象を持たれたいですよね。このブログ記事を参考に、ちょっとでもモチベーションが高まってもらえれば幸いです。
電気工事施工管理技士 実地試験の通信講座
必修問題の施工体験記述については、どうしても文章の得意・不得意が影響してしまいます。書くことに自信がない方は、通信講座を使用するのも一つの手です。
少ない時間の中、最大に効率を上げるには、やはりノウハウを知ったものの下で学ぶことかと考えます。
参考に、このようなサイトがありますので、紹介いたします。
このサービスを導入すると、実は必須問題である施工体験記述の悩みから解放されます。「実務に基づく施工体験記述」の代行サービスが存在するからです。あなたの経験をプロが聞き取り、あなたの経験に合った作文が作成されます。あとは、それを覚えればいいだけ。
確実な成果を求めるのであれば、このようなプロを頼るのも手だと考えます。文章を書く練習をしようと言いましたが、ぶっちゃけこのサービスで苦労せず合格への道がぐんと近づきます。
何回も不合格になりそうで不安…という自信のない方は、勉強時間とお金を何年も使い込むよりは、このような便利なサービスを利用した方が、試験費用もそうですが時間を有効に使えて良いことだと思います。試験日は1年間に1回しかなく、学科試験合格の有効期限は、合格した年を含め、2年しかありません。
勿論、選択問題の内容も、しっかりサポートしてくれます。宜しければ、ご検討ください。
1級電気工事施工管理技士 実地試験はあっという間にやってきます。
2019年10月の試験日は、あっという間にやってきます。まだ勉強時間があると思ってさぼっていると、後で痛い目に合うかもしれません。
できることを、できるうちから、早めに着手していきましょう。
実地試験、合格することを願っています。