2級土木施工管理技士の学科試験・実地試験の傾向と勉強計画

施工管理

この記事は、2級土木施工管理技士の学科試験を受験される予定の方向けの内容です。学科試験の得点を高めるために、出題傾向や範囲の分析・研究を進める目的で、この記事を書いています。

この記事でわかること

  • 2級土木施工管理技士の学科試験の出題範囲
  • 出題範囲から見る学科試験の勉強方法および受験対策





2級土木施工管理技士の学科試験の出題範囲


当ブログでは、2級土木施工管理技士の勉強方法について、以前記事にしました。

リンク先の記事では、端的に、過去問での勉強をしようという内容でした。(具体的には、記事をご参照ください)

なぜ、過去問での勉強が必要なのか、ここでは出題範囲の観点から、解説します。



2級土木施工管理技士の学科試験の出題範囲

出題範囲について、表にまとめておりますので、まずはご確認下さい。参考として、学科試験の内容についてもまとめています。

学科試験 (午前の部 2時間10分)
区分 細分 出題数 解答数 解答区分
土木一般 土工 4 11 9 選択問題
コンクリート工 4
基礎工 3
専門土木 構造物 3 20 6 選択問題
河川・砂防 4
道路・舗装 4
ダム・トンネル 2
海岸・港湾 2
鉄道・地下構造物 3
上・下水道 2
法規 労働基準法 2 11 6 選択問題
労働安全衛生法 1
建設業法 1
道路関係法 1
河川関係法 1
建築基準法 1
火薬類取締法 1
騒音・振動規制法 1
振動規制法 1
港則法 1
共通工学 測量 1 4 4 必須問題
契約・設計 2
機械・電気 1
施工管理 施工計画 3 15 15 必須問題
工程管理 2
安全管理 4
品質管理 4
環境保全 1
建設副産物 1
学科合計 61問 40問  
実地試験 (午後の部 2時間)
施工経験記述 1 1 必須問題
土木一般 土工 2 2
コンクリート工 2 2
施工管理 品質管理 1 1 選択問題
安全管理 1
施工計画 1 1
建設副産物 1
実地合計 9問 7問  


こうして表にすると、出題範囲が広く、いまいちよくわからず、勉強する気も失せてせてしまうかもしれません。ですが、よく見てください。必須問題と、選択問題があります。

このことからわかることとして、

  • 必須問題の正解率を高める
  • 選択問題は、わからない範囲については捨て、わかるところの正解率を高める

ということが全体的な得点アップ重要だとお分かりいただけるかと。このことについて、さらに深堀りしていきます。

出題範囲から見る試験勉強の方法および受験対策

先程の出題範囲の表の内容を、より細かく確認していきましょう。

学科試験の出題範囲の詳細

学科試験【区分】土木一般の内容

いきなり選択問題ですが、

  • 土工関係
  • コンクリート工関係
  • 基礎工関係

の3つの内容から選ぶこととなります。皆さんがどのような土木の分野で活躍していても、共通の内容です。

ここの選択問題は、土木の基本的な内容を問われる問題が多いです。つまりは、基本=覚えやすい内容です。

ここでは極力得点が得られるよう、学習時間を多めに取ると良いと考えます。

地盤・建設機械・コンクリート全般・杭・土止めなどが多々出題されている模様です。過去問で実際に傾向を確認してみてください。覚えやすいところから、着実にものにしていきましょう。

学科試験【区分】専門土木の内容

この分野が一番難しいかもしれません。ご自身の経験に一番近しい内容から、問題を選択して下さい。

  • コンクリート構造物
  • 鋼構造物・河川・砂防・ダム
  • 道路法・海岸・港湾・トンネル
  • 上下水道・鉄道・地下構造物

私の考えですが、ここの分野は極める必要はないと考えます。専門分野はやはり難しいことと、人によっては全問解答できるだけ土木の分野に広く携わっているかは定かではないからです。

私の場合ですが、基礎工事はよく行うためコンクリートについてはわかりましたが、その他の分野は正直全然わかりませんでした。なので、わかる範囲のみ学習をし、全体的に合格点を取れるようになってから、余力が生まれて他の分野も学習してみた感じですね。

試験は全体で6割以上得点を獲得できていれば良いので、この専門分野で3~4問落としても、他でカバーできていればOKです。

勿論この考えは人それぞれですが、私の場合、上記の通りの戦略で試験勉強に臨みました。皆さんも試験問題を確認してみて、どのように動くか考えてみてください。

学科試験【区分】法規について

この分野は私のオススメ分野です。内容ですが、

  • 労働基準法・労働安全衛生法
  • 建設業法・河川法・道路法
  • 道路交通法・建築基準法
  • 火薬類取締法・騒音・振動規制法
  • 港則法・環境関連法令等

となっているからです。なぜ法規がオススメかというと、設問の選択肢の中に「明らかにこれは間違いだな」というものが多く、正解を狙いやすいからです。また、学習が深くなくても、なんとなく感覚的に、この「考えはおかしいのでは」というような目星をつけやすいです。

そして、施工管理を目指す方にとっては、施工技術もそうですがこういう法規に沿って管理を行うことが重要です。将来的にも役に立つ内容となりますので、試験勉強をしながら、基礎的な知識を吸収していくと良いでしょう。

学科試験【区分】共通工学・施工管理の内容

ここからは必須問題となります。

  • 機械・電気関係
  • 契約・設計図書
  • 測量
  • 施工計画・工程管理
  • 安全管理・品質管理
  • 建設機械

一番学習の時間を避くべきところはこの必須問題でしょう。選択問題は運とタイミングで自分の解答しやすい問題を選べますが、必須問題はそうはいきません。辛くても悲しくても、必ず解かねばなりません。

どうせ解かねばならないのであれば、「スラスラ解けて楽しい」というレベルまで持ち上げた方が受験のモチベーションも高まることでしょう。

ここの分野も専門性は薄く、学習次第で高得点は狙えます。しかも、ここの必須問題(15問)を全て合格できたら、合格ライン24問のうち半分以上をクリアできることとなります。だいぶ楽になるとわかりますね。

ここではネットワーク工程表も出てきます。過去問をはじめ、参考書などで考え方をしっかり覚えておきましょう。



2級土木施工管理技士の学科試験の勉強計画

これまでを踏まえて、私なりの勉強計画を提案します。

  • とにかく、過去問をひたすら解く
  • 必須問題は全問正解を目指して力を入れる
  • 専門分野は捨てる範囲を計画しておく
  • 合格点を狙い、不要な勉強は捨てるか、余力が生まれてから手掛ける

参考書ありきの学習は、無意味ではありませんが非効率的です。まずは過去問で問題の傾向をつかむことが重要です。試験にでなさそうなところを深く勉強しても、「試験合格」に必ずしも繋がるとは限りませんね。「試験のための勉強」であれば、試験の形式に一番近い過去問の構成に慣れることから始まります。

そして試験の出題範囲の中でも優先度合いを決め、自分の得意な分野またはわかりやすい分野をまずは完璧に仕上げましょう。わかるところから詰めていくことがモチベーションアップにもなります。辛い勉強も、楽しみながら行うことが勉強の継続に繋がるかと。



試験勉強は早めに始めよう

試験日まで余裕があると思っていると、あっという間に時間がなくなったりします。計画的に、できるうちから少しずつ始めましょう。