【第一種・第二種共通】電気工事士の技能試験に必要な工具・材料の紹介

電気工事士の先生「電気工事士の技能試験を受験するうちの生徒たち、必要な工具って持っていたっけ?何が必要か教えてあげないと。みんな工事経験無いし、電線材料なども必要かな。早く教えて手を動かしてもらわないとな。」
上記のような先生や上司・先輩・同僚がいらっしゃる方ばかりではないと思いますので、工具や材料はご自身で準備するかと存じます。
最低限、工具は無いと話にならないため、必ず買いそろえましょう。
ここでは第一種・第二種どちらにも共通する「電気工事士に必要な工具」および「技能試験の練習用電線等材料」を紹介します。
まだ所有していない方は、試験までに買い揃えておきましょう。忘れると、最悪、施工できず不合格となります。
本記事の内容
- 電気工事士の技能試験に必要な工具
- 電気工事士の技能試験を理解するために役立つ電線材料等
- 電気工事士の技能試験の通信教育
電気工事士の技能試験に必要な工具
電気工事士の技能試験には、指定工具というものがあります。
最低限、この指定工具を持っていないと、何もできないということも起こりえます。
指定工具の種類と注意事項
受験者の方であればお手元にあると思いますが、受験の案内に、以下のように書かれています。
技能試験では、電動工具以外の全ての工具を使用することができます。
なお、下記の指定工具は最低限必要と考えられますので、受験者は必ず持参してください。[ 指定工具 ] ペンチ、ドライバ(プラス、マイナス)、ナイフ、スケール、ウォータポンププライヤ及びリングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997適合品)
※電気工事士受験案内より引用
また、補足として、下記の通り注意事項が付け加えられています。
(a)リングスリーブの圧着は、リングスリーブにJIS C 9711に適合する圧着マークが刻印されることが求められます。リングスリーブ用圧着工具は、JISの「屋内配線用電線接続工具・手動片手式工具・リングスリーブ用」(JIS C 9711:1982・1990・1997)の規格のもの(握り部分の色が黄色のもの)を使用すれば、この圧着マークが刻印されます。○、小、中、大の刻印が明確にでるものを用意してください。なお、上記以外のリングスリーブ用圧着工具(1982年より以前のJIS規格のリングスリーブ用圧着工具を含む。)で圧着し、リングスリーブに圧着マークが刻印されない場合は欠陥の対象となります。
(b)試験中の工具の貸借はできません。
(c)持参する工具の数量に制限はありませんが、作業用机が狭いので、その上に置く工具は、他の受験者に迷惑のかからないようにしてください。
(d)カッターナイフで怪我をされる方がおります。使用は自粛してください。
(e)回路計(テスター)等の計測機器は使用できません。
(f)「保護板」は配付されたもの以外使用できません。
(g)手袋、工具を入れるための腰ベルトは使用できます。
※電気工事士受験案内より引用
実際に試験会場に行ったことのある者であればご存知かと思いますが、試験のための机のスペースはそんなに広くありません。
お気に入りの工具を沢山持っていくことはできないと考え、必要最低限のもので作業ができるよう、よく考えてくださいね。
電気工事士の技能試験の指定工具
先刻お知らせした指定工具は確実に持っておきましょう。
ここでは必須の指定工具を紹介します。
持っていない方は今すぐ準備しましょう!
一括で買うなら、工具セットもあります
こちらを購入すれば、安心ですね。
HOZAN(ホーザン)は工具としても申し分のない品質です。
バラで買う場合は、以下の通りです。
ペンチ
電気工事士ではなくても必ず1つは工具箱に入れておきたいペンチです。
メーカーや値段は様々ありますが、手になじむペンチが一番良いペンチです。
ちなみに私のおすすめはフジ矢です。ハイパワータイプ等もありますが、電気工事士の試験ではスタンダードタイプで十分でしょう。
ドライバー(プラス・マイナス)
プラス・マイナスどちらも1本は欲しいところです。
サイズはプラスで2、マイナスで-6が一般的かと。
長さは150を良く使用しておりますが、ご自身の使いやすい長さで買いそろえてください。
上の写真のようにボールグリップ型も良いですが、私はスーパークッショングリップを愛用しております。
ナイフ
切れすぎないで切れるナイフが最適です。
電線芯線を欠損させると不合格になるのでご注意を。
ナイフは安くても十分です。
机の上をコンパクトにするのであれば、折りたたみタイプが適しています。
スケール
電線寸法の計測等で使用します。寸法を測れるものならばコンベックス(巻き尺)タイプでなくてもOKです(直尺など)
ご自身の使いやすいものを準備しましょう。
ウォーターポンププライヤー
金属管工事などで使用します。
試験問題によっては使わないこともあるかと思いますが、絶対持って行ってくださいね。
こちらも基本どのメーカーでも良いと思います。
見た目で選ぶのもありです。
圧着工具(リングスリーブ用)
リングスリーブを圧着する工具です。大・中・小・〇すべてが押せるものを1丁持つとよいと考えます。
持ち手は必ず黄色いグリップのものを選んでくださいね。
指定工具ではないけれど、あると便利な工具
VVFストリッパー
こちらは指定工具ではないため、無くても作業はできます。
ですが、VVFの施工において大変便利なため、時短となるので余裕があれば買ってみてください。
電気工事士の技能試験を理解するために役立つ電線材料等
電気工事士の技能試験は、手を動かして技術を発揮する試験です。
特に独学でされている方は、実際に一通り作ってみることを強くお勧めします。
頭の中のイメージだけで試験を受けると痛い目に合うと思います。
電線等の材料を購入するのはちょっと勿体無い気もするかもしれませんが、投資と割り切り、お金に固執せず手に覚えこませることを重要視した方が良いですよ。
第二種電気工事士の材料はこちら
「電線のみ」は下記のリンクとなります。
第一種電気工事士の材料はこちら
「電線のみ」は下記のリンクとなります。
準備は早めに進めよう
工具をこれから買い揃える方は新品を使用するため問題ないと思いますが、古びた工具を使用する方は、工具が摩耗していたり壊れていたりとトラブルがないことを早めに確認してくださいね。
また、工具を買ったからといって、腕前が上がるわけではありません。
工具と材料を使用して、技能レベルを向上させましょう。
試験はあっという間にやってきますので、早めの訓練にて合格を目指しましょう。