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面白い話し方が出来るようになるテクニック【ストーリーフォーミュラ】

働き方 生き方

重要なスピーチやプレゼンには、聞き手にとって「わかりやすく理解してもらい、納得してもらう」ために色々と下準備が必要です。

  • 伝えたい内容を整理する。
  • 話の台本/プレゼン資料を作る。
  • スピーチ/プレゼン後の質疑応答の予測を立て、回答を準備する。

例えば、上記の通り。
ある程度の予測を立てておかないと、本番でオドオドしたり、話が詰まったりして、説得力のある話し方ができないでしょう。

準備というのは何事にも重要な段取りです。
ここでどのような方向性を取るのかが、スピーチやプレゼンの評価につながるといっても過言ではありません。

たまに準備をおろそかにする人がいますが…何も準備せずとも面白く、心を動かす話し方ができる人はごく稀です。

では準備の間に「より良い話し方・より面白い話し方」となるための何かができるとしたら、どうでしょうか?

「やってみる価値はあるかも…」と少なからず考えるのではないでしょうか?

ここで言うより良い話し方とは、聞き手の興味を惹き、魅了する話し方です。

ここでは、より良い話し方となるためのテクニックとして、【ストーリーフォーミュラ】を紹介し、具体的な手法について解説します。

なおこの手法は話し方だけではなく、書き方(ライティング)にもよく適用されています。
表現の幅が広がるため、ぜひ習得しましょう。

【ストーリーフォーミュラ】で面白い話し方をつくり、人を魅了する方法

what's your story

ストーリーフォーミュラ(Story Formula)とはそのままズバリ「物語の公式」です。

面白い話というものは、ただ単に事実を伝えれば良いとは限りません。

世の中にある名作と呼ばれるもののストーリーは、「面白くなるよう作られている」ということを忘れてはいけません。

意外なことかもしれませんが、真実です。

映画で例えるストーリーフォーミュラ

例えば、映画を思い浮かべてみましょう。

  • 映画を最後まで見たいと思わせる、話の導入
  • 途中でピンチを迎えたり、失敗がある
  • ピンチや失敗を塗り替える、盛り上がるシーン(成功)がある
  • 仲間と喜びを分かち合うシーンがある
  • 物語の謎が全て解け、ハッピーエンドで終わる

このように、山あり谷あり緩急をつけ、視聴者を惹きつけています。

これがピンチばかりだったり、成功ばかりだったりで平坦なストーリーだったら…贅沢な事ですが、少し退屈に感じてしまったりしてしまいますね。

また、盛り上がるシーンをうまく表現できないと、感動を与えることができません。

つまりは、面白いと思わせる話には、ある程度決まった型(公式)というものが存在します。
この型こそが、ストーリーフォーミュラと呼ばれるものです。

ストーリーフォーミュラを作る7つのポイント

文章を作成しようとする人

面白く興味深い話し方ができるよう、ストーリーフォーミュラのポイントを押さえる必要があります。

具体的には、下記のポイントを意識することが重要です。全部で、7つあります。

  1. 同じような出発点
  2. チャレンジや失敗談
  3. 突然の出会いや発見
  4. 自分の成功体験
  5. 成功の分析とメソッド化
  6. 他者の成功体験
  7. メッセージ

以上が、ストーリーフォーミュラの鉄則となります。
それでは、なぜ上記のポイントが必要なのか、解説します。

同じような出発点

聞き手と話し手が同じような境遇であることを知らせることが目的であり、導入の最重要ポイントです。

あなたが話し手で何らかの成功体験をこれから語るとします。
聞き手にとって、「あなたが特別な存在であるから、あなたが成功した」と思われたら、以降の話が聞き手にとって現実味のない話と捉えられてしまいます。

例えば「超大金持ちで資金が潤沢なため成功した」なんて、聞き手のほとんどに対して同じ境遇ではありませんよね。

「話し手も、聞き手も同じ境遇・同じスタート地点から始まった」と思わせることが共感につながり、聞き手に安心感を与えたり、興味の導入となります。

聞き手に、「私も話し手のようにできる(なれる)かも…」と共感させることが重要です。

チャレンジや失敗談

話し手がチャレンジしたこと、そこで失敗してきたことを語ります。

ここではすぐに成功したことを語らないことが重要です。
(成功体験は、後でたくさん語れます)

どちらかというと、後ほどの成功体験を際立たせるため、苦労した点や、失敗してしまった点を語ると良いでしょう。

なお経験を語るには、ビジュアライズという方法がとても有効です。

ビジュアライズとは、話し手の会話内容を、聞き手の頭の中に具体的に描かせる話し方のテクニックです。

具体的には別記事で記載しておりますので、よろしければご参照ください。

ここで、

  • チャレンジしようと思った経緯
  • 失敗して感じたこと

上記を感情たっぷり伝えられると、聞き手の心はグッと掴めます。

突然の出会いや発見

チャレンジや失敗の中で、人や物、考え方など、出会ったり発見したりしたことはありませんでしたか?

何らかは少なからずあると思います。そして、それらが成功へのカギとなりませんでしたか?

成功へのカギ(ヒント)は誰しもが知りたい内容ですので、必ず話に盛り込みましょう。

聞き手は成功を掴むための「カギ」をとても知りたがります。

自分の成功体験

ここで、成功体験を盛り込みます。1つだけではなく複数の方が良いでしょう。

また、成功の大きさの度合いも、小さなものから順番に話、最終的に大きな成功を掴んだということにした方が、盛り上がりますね。

先ほどの失敗談があるからこそ、成功体験が輝きます。

成功体験がないと、話の説得力が皆無となるため、必ず話に盛り込みましょう。

再現性のある成功例の方が、聞き手に「私も成功できるかも」と思わせることが可能となるため、オススメです。

成功の分析とメソッド化

成功したことを分析して、なぜ成功できたのかを考えてみましょう。

その結果、「こうやれば、うまくいく」というメソッド(方法)が確立できるでしょう。

このメソッドはいわば「価値」そのものであり、聞き手に売り込むべきものでもあります。

聞き手は、そのメソッドが再現性があるかどうか、とても気になるはずです。
共感を得るためには、メソッドは他者に伝わりやすく、完結なものにすると良いでしょう。

他者の成功体験

自分の成功体験を元に、他の人が成功していることを、盛り込みます。

先ほどのメソッド化のところでも書きましたが、聞き手は再現性があるかどうか、とても気になっています。

他者が成功した=再現性のある成功との認識となり、聞き手にとっても信頼性の高い話となります。

また、なぜこれを聞き手に伝えようと思ったのか、その理由も付け加えて説明できればもっと良いでしょう。

有益な情報を、なぜ聞き手へ伝えているのか、話し手一人で独占すれば良いのでは?と考える人も少なくありませんので。

メッセージ

これまでを踏まえて、聞き手がアクションを起こすための背中のひと押しとなるようなメッセージを伝えます。

あくまで背中を押すだけです。強制はNGです。

ここまで来て、力づくであなたの話を共感させようとしないよう注意です。
決定権はあくまで聞き手にあることを忘れないで下さい。

以上が、ストーリーフォーミュラの基本形となります。
この型に当てはめて話を組み立てていくことが、相手の共感を得るための最短攻略法となります。

人を惹きつける話し方で共感を得る理由【面白さがビジネスでも重要】

握手をする人達

ストーリーフォーミュラを利用すれば、「面白い話=続きが気になる話」がとてもやりやすくなりますが、なぜ面白い話し方が重要なのかを考えてみましょう。

共感が重要

何事もそうですが、「共感できる」ということが、コミュニケーションの上でとても重要です。

人は最後は感情で動きます。

つまりは、「話に共感できる」と思うポイントがどれだけ稼げるかが、最重要ポイントです。

例えば人に「ちゃんと勉強しなさい。学校についていけなくなる」と正しいことを言われても、勉強より楽しいことはたくさんあるし、面倒だし、やりたくなかったりしますよね。正しいことを言われても、共感が少ないと行動しません。

いくら話しが立派で評価すべき内容でも、聞き手にとって心動かない話であれば意味がありません。

つまりは、聞き手の立場になって、心動く会話をすることが重要です。

注意すべき点は、ストーリーフォーミュラで話し方を面白くすることができたとしても、それが聞き手にとって「面白くない」ものであれば、何の意味もありません。

聞き手にとって「面白くない」ことは、「欲しいと思えないこと」です。

ストーリーフォーミュラで話が面白くなると言ってるのに、聞き手にとって「面白くない」かもしれないってどういう意味だ??

と思うかもしれませんね。その点を解説します。

ポイントは、共感できるかどうか

これまでにも解説しましたが、話の要点で「聞き手にとって共感できる内容が盛り込まれているか」がとても重要です。

例えば、下記の通り

  • 話の出発点=聞き手と話し手のスタート地点が同じような位置か
  • 突然の出会いや発見=成功への「カギ」が聞き手の求めている内容とマッチしているか
  • 成功体験=聞き手にとって、再現性があるものかどうか

この辺りに共感できないと、いくらストーリーフォーミュラが立派にできても、聞き手にとって共感できないということです。

もしあなたがビジネスで何かを売り込もうとするのであれば、ストーリーフォーミュラを組み立てる時点で、聞き手のリサーチを行い、聞き手が共感しやすいキーワードやポイントを盛り込む必要があります。

ストーリーフォーミュラの大枠はある程度は流用可能ですが、聞き手が変われば共感のポイントも変わります。
なので、聞き手にマッチした共感を生み出すよう、配慮が必要です。

この点だけは、忘れないように注意してくださいね。

真面目な話・おちゃらけた話に偏るのはNG

面白いというのは、ふざけたり、おちゃらけたりすることではありません。
聞き手にとって、話の続きが聞きたいと思うことです。

興味を惹くためにギャグを言って笑いをとったりすることは、不要です。
ですが、真面目な堅苦しい話を延々とすることも、あまりよろしくありません。

おすすめは、ストーリーフォーミュラの型に従いつつ、体験談(失敗や成功、その時どう考え、どう感じたか)についてはビジュアライズすることです。

人はなぜか、他者の喜怒哀楽の感情には敏感です。どうしてそう思ったのか、具体的にビジュアライズできるようになるだけで、話の面白さは格段に向上しますので、おすすめです。

改めて、ビジュアライズに関する記事リンクを貼っておきます。

話し手が話たい話をすることはNG

公私ともに、話し手が話たいことを話すだけの会話は、あまりよろしくありません。

「こんな話をしたいんだけど…」と許可を得て、話たいことを話すのはOKです。

許可がないと、いきなり話されても聞き手が困惑します。どんな話なのか、何分続くのか、不安になります。何かを話すときは、その分聞き手の時間を奪うことを考えてください。

大事なことは、聞き手にとって有益な話を提供することです。
つまり、聞き手が知りたいことを、話すことです。

商談、プレゼンなどのビジネスはもちろん、プライベートな場面でも相手のことを気遣い、自分本位の話をしないよう注意しましょう。

ストーリーフォーミュラを意識することで、聞き手が共感しやすい「型」はあらかた得ることができます。
あとは話し手の配慮次第です。

型に沿っても、聞き手の表情や反応を見て、柔軟な対応ができればより素敵な話し方となるでしょう。

ここまでで、あなたの話は劇的に変わるはずです。
この記事が、共感を呼ぶ面白い話し方ができる手助けとなれば幸いです。

【話し方シリーズ】その他の話し方のコツ

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