Shoji

健康診断で初めてバリウムを飲んでみた感想~バリウムで何がわかるのか?~

美容・健康

皆さんお疲れ様です。

 

 

年に1回の健康診断、ちゃんと受診されていますか?たかが健診されど健診、年に1回くらいは自分の体の状態をしっかりとみる必要があると考えています。事業主の方は、従業員に年1回きちんと健診を受信させないといけませんのでご注意を(安衛則第44条)

 

私事ですが、ついにあの年齢になります。

 

そう、バリウムを飲む年齢です。

 

 

事前情報でバリウムの恐ろしさをこれでもかというほど聞かされていたため、受診前はけっこうドキドキしていました。実際やってみた記録をここに記しますので、特に今後受診される若手の方にどんなものかを知ってもらえたら嬉しいです。

バリウム検査、何のために行うのかを知ろう

バリウムを飲みレントゲンを撮るこの検査、便宜上「バリウム検査」など、バリウムを推した名称で呼ばれますが、正式には消化管造影検査と呼ばれます。

 

そして、その中でも口から造影剤を服用するタイプを、上部消化管造影検査

下から(おしりから)造影剤を服用するタイプを、下部消化管造影検査

 

と呼びます。

 

ここでは、会社の健診などで一般的に行われている上部消化管造影検査についてお話します。

 

これは、食道、胃、十二指腸の状態をチェックするものとなります。検査の時は造影剤(バリウム)と発泡剤を渡され、それを服用しX線照射されつつ対象箇所がチェックされるというものになります。バリウムのおかげでX線を通さなくなり、食道や胃の粘膜の形等がはっきりわかるようになります。

 

発泡剤を服用する理由としては、胃は空腹時は小さい(物を食べて膨らむ)ため、この発泡剤で胃を強制的に膨らませるためです。胃は膨らんだ状態じゃないと悪い点が確認しにくく、正しく検査されないということですね。

 

こうして体の内部の異常や注意すべき点が可視化され、病気の予防や早期発見・治療の開始に大きく貢献しています。

 

この検査で、胃潰瘍や胃のポリープ疑い等が発見され、さらには胃がんや食道がんの初期症状までもわかってしまいます。少しの我慢でこのようなものが発覚するのであれば、これはもうがんばるしかありません。

今の時代、初期のがんであれば本当に簡単に治せるようになっています。勿論、そのほかの問題も解決が早ければ早いほど治療が楽に終わります。

飲みたくない気持ちはわかりますが、年に1度と割り切り、頑張り続けましょう…!

 

そして実際にやってみた

健診の前日編

まずは健康診断の事前準備として、健診を受ける前の日は食事を摂れません。

 

私の場合は健診前日の21時以降は水以外禁止と言われてきました。

 

胃の中に食べ物があると、検査の誤認や支障となるためですね。

 

また、喫煙も色々と制約がありますので、喫煙者の方はしっかり守りましょう(私は非喫煙者です)

 

みなさんも受診の際は条件をしっかり確認してくださいね。

 

準備編(血圧測定)

いきなりバリウムを飲むことはなく、血圧の測定から始まります。

血液検査のほか、担当の方と問診があり、基本的な事項(前日にものを食べていないか等)をお話しして終了となりました。

 

この問診で、消化管造影検査が可能かどうか決まります。

 

その結果、私がバリウム服用しても良いということになりました。

 

食事の摂取のほか、持病や服用している薬などの影響で、この検査ができるかどうか判断されます。

 

ここは正直に申告した方がよいでしょう!

 

バリウム服用編

まずは検査場へ行きます。上着、ズボンを脱がされ、上半身は肌着、下半身は腰巻の状態にさせられます。ちょっと恥ずかしさありました。

 

次に、バリウムと発泡剤を手渡されます。

※バリウムは180~200ml程度、発泡剤は粉末タイプの風邪薬で大人1~2回分程度でした。

ここで、バリウムを飲むための説明を受けました。ここで教えてもらった楽に服用できるコツとして、

 

  • まずは発泡剤を舌の上に全部開ける
  • バリウムを少量、一口だけ含み、発泡剤と反応させる。
  • 発泡剤反応直後にバリウムと発泡剤を一気に飲み込む
  • 残りのバリウムをあせらず、自分のペースで飲む

 

と教えていただきました。ベテランのバリウムドリンカーであれば知っていることなのかもしれませんが、私のような初めての者には大変有意義な情報でした。確かに、楽に飲めたと思います。

 

バリウム自体は歯磨き粉の粘土を少しゆるくしたような、塗料のような、何とも言えないとろみと粉っぽさがありました。味はヨーグルト的な風味だった気がします。

 

とにかく喉通りが悪いです。笑

 

でも、発泡剤の影響によるゲップは催されず、飲み終えた後は特段辛さはありませんでした。最初のアドバイスが効いたのかもしれません。

 

これからこの検査を行う方やどうしても飲みにくい方は、何らかのヒントとなると思いますので、ぜひ記憶の片隅に留めて頂ければ幸いです。

 

検査編

バリウムを飲むことが目的ではありません。ここからが本番です。

 

ということで、服用後は検査台へ行きます。既に体験済みの方ならお分かりかと思いますが、この検査台ありとあらゆる方向へ傾いたり回ったりするとても面白い代物なのです。

 

最初は立っていたかと思うと、いきなり寝た状態まで倒れたりします。足が地面側にあったと思ったら、頭が地面側に行くこともありました。俯瞰してみているわけではないので何とも言えませんが、随分とアクロバットな検査なんだなというのが正直な感想でした。

 

さて、そのアクロバットな行動が結構厄介でした。発泡剤を飲んだあとはゲップは厳禁(膨らませた胃がしぼむ)なのですが、ゲップを誘導させる動きばかりリクエストされるため、そこだけは辛かったです。

 

具体的に誘発させる行動とは、

  • 検査台に寝た状態で右回りに3回回転する
  • 腰や腕の方向を変える
  • 検査台が回転する際に、体を支持するための手すりを強くつかまされる(特に頭が地上に向かっているとき)
  • 回され、立たされ、倒され、次々に大勢が変わる

 

などが挙げられます。一番上の3回転というのが地味にくる行動でした。ちなみにこの行動の意味は、バリウムを体の中のすべての壁面に付着させるためです。

 

指示通り進めば検査は5分程度で終わるかと思います。終わった後はあまり晴れやかな気持ちになれず、ブログ執筆中の現在も少し微妙な感じしています。笑

 

検査後編

最後に、下剤をもらいます。体の中でバリウムが固まると排便時になかなか辛いことになる…とのことです。ここは私もまだ未体験のため、そうならないように努めたいと思います…!

 

検査後はみなさん水を多く摂取したり、検査後食事をすぐとったりとしておりました。私も例に習い実施しました。

 

まとめ:検査を終わってみて

体験をもとに色々と書きましたが、思っていたよりは大変ではなかったというのが率直な感想でした(辛い体勢を強いられた時以外は大丈夫)

 

色々と苦しめられたところもあったけれど、これは検査の一環であり、自分の体を知るための大事なものです。来年も文句を言わずにしっかり受診します。

 

これまでの記事にも書きましたが、この検査で胃潰瘍や胃のポリープ、胃がんや食道がんの初期症状などが発見できます。どんな病気も、発生したとの発覚はショックですが、早期に治療を行えば完治するものが多いです。そのための検査と割り切り、しっかりと検査に臨みましょう。

 

 

いずれ受診するお若い方々にも、この情報が何らかの役に立てば幸いです。

 

明日からは健診結果を楽しみに仕事に励みたいと思います!