【令和2年】1級土木施工管理技士の実地試験と対策【2020年】
ここでは、令和2年の1級土木施工管理技士の実地試験について、概要と対策について解説していきます。
この記事でわかること
- 1級土木施工管理技士 実地試験の試験日
- 1級土木施工管理技士 実地試験の必須問題
- 1級土木施工管理技士 実地試験の選択問題
- 1級土木施工管理技士 実地試験の対策
令和2年(2020年)は、コロナウイルスの影響で試験日が延期になるなど、
想定外のことが多々ありましたが、改めて1級土木施工管理技士の受験までのカウントダウンが始まりました。
令和2年(2020年)1級土木施工管理技術検定の試験日
1級土木施工管理技士の試験のうち、実地試験は下記の通りとなります。
- 実地試験 :2020年12月 6日(日)
- 実地合格発表:2021年 3月12日(金)
上記の通りの日程となっておりますので、受験される方は、お早めに勉強などの対策をしておきましょう。
また、試験日については、会社の仲間の協力も必須です。受験される方は確実にスケジュールを開けるよう、上司や会社に早いうちに申告しておくと吉です。
スケジュールを実際に確認したら、次は、実地試験の対策について考えていきましょう。これも早めに進めるのが吉です。
令和2年(2020年)1級土木施工管理技術検定の実地試験の詳細

初めての受験者「学科に合格した!けれど、実地試験の内容や対策がよくわからない…。誰か教えて!」
その問いの答えとしては、この記事を読んで頂ければOKです。
1級土木施工管理技士 実地試験の必須問題
参考に、ここでは2018年・平成30年の実地試験の表紙にある注意事項を参考として紹介します。画像の通り、必須問題と選択問題から成り立っています。
平成27年以降、解答条件や問題数に変更が無いため、令和2年も同じ傾向となると考えて良いでしょう。気になる問題構成については、以下の通りです。
必須問題
土木工事における、施工経験記述問題となります。ここを押さえるのが最重要です。
なぜなら、点数配分は明確にされていませんが、ここだけで半分かそれ以上を占めると言われています。
また、ここが無記入であると、選択問題の採点は行ってくれません。なので、選択問題のみで得点を稼ぐというのは不可能です。
では、施工経験記述とはどのようなものか、問題本文を確認すると。
あなたが経験した土木工事の現場において、その現場状況から特に留意した●●管理に関して,次の〔設問〕に答えなさい。
〔注意〕 あなたが経験した工事でないことが判明した場合は失格となります。
とあります。●●管理のところは、受験年数で異なり、
- 品質管理(令和元年・2019年)
- 品質管理(平成30年・2018年)
- 安全管理(平成29年・2017年)
- 安全管理(平成28年・2016年)
- 品質管理(平成27年・2015年)
- 安全管理(平成26年・2014年)
- 品質管理(平成25年・2013年)
- 工程管理(平成24年・2012年)
- 安全管理(平成23年・2011年)
- 品質管理(平成23年・2011年)
となっています。この●●管理について、
具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
上記検討の結果現場で実施した対応処置とその評価
を記載していきます。近年は、安全または品質に関する記述を求められることが多いようですね。ですが、これよりずっと過去には、出来形管理、仮設管理などもありました。なので偏らず、ヤマを張らず、まんべんなく対策が必要です。
また、年度によっては、「施工段階での出来形管理」、「当初計画と気象、地質、地下水・湧水などの自然的な施工条件が異なったことにより行った品質管理」
など、条件付きのものもありました。この辺りの傾向をしっかり掴みたい場合は、やはり過去問を分析するべきでしょう。
過去問はネットにも存在しますが、解説がついた問題集を買うことをお勧めします。必須問題だけではなく、選択問題の解説もついているので、総合的に満足できるはずです。そして、過去問のマスターが、合格への最短ルートです。早いうちから、学習を積み重ねましょう。
なお、試験では工事内容についても記載が必要です。
- 工事名
- 工事の内容
- 発注者名
- 工事場所
- 工期
- 主な工種
- 施工量
- 工事現場における施工管理上のあなたの立場
この8点は確実に問われるので、必ず暗記しましょう。実際に施工管理した工事なら、だいたいは覚えているはず。しっかり押さえておきましょう。
なお、上記の施工経験記述のうち、「工事概要の書き方」については別記事にもまとめておりますので、併せて是非ご参照ください。
【土木施工管理】実地試験・施工体験記述問題の工事概要の書き方
2019年現在では、実地試験のうち施工体験記述問題そのものについては色々な情報が調べられるようになりました。ですが、工事概要(工事名や工期など)の書き方についてはそこまで多くない印象です。ここではそんな「工事概要」について、正しい書き方を解説します。なお、土木施工管理技士において1級も2級も共通の内容となります。
施工経験記述についても別記事にしました。
1級土木施工管理技士の施工経験記述の攻略【採点者が認める書き方】
1級土木施工管理技士の実地試験のうち、施工経験記述=作文において、どのように書けば「採点者が合格と認める内容」となるかを解説します。大切なことは【記述テーマを守る】と【脳裏に具体的な情景を思い浮かばせる】ことの2点です。
1級土木施工管理技士 実地試験の問題
令和元年度では、施工経験記述問題意外では、下記から必須回答または選択することとなっていました。
作文以外の必須・選択問題
- 選択問題では、施工の知識を問われる問題が多数出てきます。
- 土工に関する穴埋め問題
- コンクリートに関する穴埋め問題
- 盛土・締固めに関する穴埋め問題
- 車両系建設機械と労働安全衛生規則に関する穴埋め問題
- 特定建設資材廃棄物の再資源化に関する穴埋め問題
- 土工に関する語句の説明、施工管理方法の説明
- コンクリートに関する語句の説明
- クレーン安衛則に関する説明
- 施工計画書に記載すべき内容についての説明
令和2年でも同じような傾向となるかと思います。もしくは、過去問の出題に準じたものとなるでしょう。
この選択問題については、過去問から傾向を掴むのが確実かつ最短の攻略法です。
やはり、過去問をしっかりと進めましょう。
1級土木施工管理技士 実地試験の対策
何度も説明していますが、過去問を解きまくる。これが最短かつ最も効果的な攻略法です。
過去問問題集を周回し、1冊完全に覚えると合格点は到達するでしょう。早めの着手をお勧めします。
1級土木施工管理技士 実地試験の過去問
ネットで過去問と検索するとそれなりに出てきます。ただし、その過去問のデータが本当に正しいかどうかは、私ではわかりかねます。
きちんとした解説がついた書籍を買って勉強する方が良いと考えます。地域開発研究所さまの問題集が一番良いと考えます。私もそのテキストで、1級・2級共に1発合格しました。
選択問題も繰り返すと似た傾向であることがわかるかと思います。試験問題+似た傾向の知識を集中して学ぶことで、効率的な学習となるでしょう。
必須問題については、解説がしっかりとした問題集を手に入れ、一度はその解説の通り記載してみるのが良いでしょう。良くあるのが、書かずに暗記する行為です。これは大変危険です。
試験は、紙に書くという行為が必ず発生します。本番同様、紙に書きながら、覚えていくのが一番良いでしょう。。
何より、解答用紙には記述スペースが設けられているため、その枠内にきっちりと過不足なく書くことに慣れておくべきです。頭の中でつぶやくだけだと、いざ本番を迎えると書けなくなる可能性があります。面倒でも、書きましょう。
1級土木施工管理技士 実地試験の通信講座
必修問題の施工体験記述については、どうしても文章の得意・不得意が影響してしまいます。書くことに自信がない方は、1級土木施工管理技士・独学サポート受験対策講座を利用するのもひとつの手です。
少ない時間の中、最大に効率を上げるには、やはりノウハウを知ったものの下で学ぶことかと考えます。
参考に、このようなサイトがありますので、紹介いたします。
この通信教育のメリット「作文代行サービス」
このサービスを導入すると、実は必須問題である施工体験記述の悩みから解放されます。「実務に基づく施工体験記述」の代行サービスが存在するからです。あなたの経験をプロが聞き取り、あなたの経験に合った作文が作成されます。あとは、それを覚えればいいだけ。
確実な成果を求めるのであれば、このようなプロを頼るのも手だと考えます。文章を書く練習をしようと言いましたが、ぶっちゃけこのサービスで苦労せず合格への道がぐんと近づきます。
何回も不合格になりそうで不安…という自信のない方は、勉強時間とお金を何年も使い込むよりは、このような便利なサービスを利用した方が、試験費用もそうですが時間を有効に使えて良いことだと思います。試験日は1年間に1回しかなく、学科試験合格の有効期限は、合格した年を含め、2年しかありません。
勿論、作文以外の必須・選択問題の内容も、しっかりサポートしてくれます。宜しければ、ご検討ください。
1級土木施工管理技士 実地試験はあっという間にやってきます。
令和2年(2020年)の10月の試験日は、あっという間にやってきます。まだ勉強時間があると思ってさぼっていると、後で痛い目に合うかもしれません。
できることを、できるうちから、早めに着手していきましょう。
実地試験、合格することを願っています。
参考記事
その他の1級土木施工管理技士の試験についても、記事にしております。
併せてご確認下さい。
1級土木施工管理技士の受験のすべて【申し込みから合格まで】
「1級土木施工管理技術検定試験」の受験において、より効率よく勉強を進めたり、要点をまとめ有益となる情報を提供できるよう、記事にしました。申し込みから合格までをすべて解説しています。学科試験も実地試験も、施工経験記述問題も、何も怖くありません。1級土木施工管理技士の受験と合格を目指す、すべての方へ本記事を捧げます。