Shoji

【令和2年】2020年度の全国安全週間・準備月間が始まっています

安全

皆様お疲れ様です。
北海道で建設に携わるショウジ(@jijitan85)です。

今回の記事は、全国安全週間について取り上げます。

詳しくは後ほど 解説しますが、全国安全週間とは、毎年7月1日~7日の一週間設定されるものです。

さらに、その準備月間として、毎年6月1~30日が当てられています。

今年新入社員の方など、全国安全週間とはいったい何なのだ?と聞き慣れない方も多くいらっしゃると思います。

ここでは、その全国安全週間について、解説したいと思います。

全国安全週間の概要とスローガンについて

ゼロ災害まずは、全国安全週間の目的について解説します。

全国安全週間が始まった経緯

まずはこの運動が始まった経緯を、確認してみましょう。

実はこの全国安全週間、昨日今日始まったものではなく、なんと昭和3年(1928年)から始まりました。

その当時の労働環境は、今に比べてとても悪いものであったと推測できます。便利な機械などほとんどなく、ヘルメットや安全帯、手袋・安全靴さえ全員が装備できるだけの満足なものがあったかは定かではありません。

そのような環境下では労働災害は多々発生していたと考えられます。昭和30年程度までのデータであれば、下の表の通り統計データが残っております。

建設業における労働災害発生状況

建設業における労働災害発生状況グラフ

※昭和47年までの休業8日以上の死傷災害件数については、労働者死傷病報告による。
※昭和48年以降平成23年まで休業4日以上の死傷災害件数については、労災給付データによる。
※平成24年以降の休業4日以上の死傷災害件数については、労働者死傷病報告による。
※死亡災害件数については、「死亡災害報告」による。
※平成23年は、東日本大震災を直接の原因とする死傷者を除く。

建災防さまより引用

ご覧の通り、昔は現代(平成30年)と比べ遥かに死傷者数が多かったことがわかります。

そのような状況に警鐘を鳴らさんと、「人命尊重」という崇高な基本理念のもと、「産業界での自主的な労働災害防止活動を推進し、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ること」を目的に、一度も中断することなく続けられてきました。

こうして背景を調べると、とても歴史のある安全活動なのだとわかります。

そして今年で93回目を迎える。こととなりました。

このまま100回目、そしてそれ以上に続いて、より安全で気持ちのいい職場環境が醸成されることを願ってやみません。

全国安全週間の目的

最初に、この全国安全週間が催されるされる目的について解説します。

全国安全週間とは、厚生労働省と中央労働災害防止協会(中災防)の主唱により、「産業界での自主的な労働災害防止活動を推進し、安全意識の高揚と安全活動の定着を図ること」を目的として実施するものです。

一部の地域だけ…というわけではなく、全国一斉にこの活動が始まります。

これを簡単に言い換えると、自分自身の職場の安全活動に積極的に参加し、特にこの期間は、無事故・無災害を起こさないよう注意しよう!…ということを、同じ期間、全国で行うといったところでしょうか。

けれど、具体的に何すれば良いかわからなかったりしますね。

全国安全週間にするべきこと

実は、「こういうことをやってみるといいかも」というものがあります。
別記事にしておりますので、併せてお読みください。

関連記事はこちら

ぜひともこの機会に安全意識・安全活動の意味を改めて考え、7月1日からの全国安全週間を無事故・無災害で乗り切りましょう。

もちろん自分だけではなく、一緒に働く仲間の安全活動も見てあげてくださいね。
相互確認を行うことで、より一層安全への意識が高まると考えます。

全国安全週間の標語(スローガン)

さて、この全国安全週間を職場の全員で一致団結し執り行うため、標語(スローガン)が厚生労働省より毎年発表されます。

今年のスローガンは、

  • エイジフレンドリー職場へ! みんなで改善 リスクの低減

となります。
なお、あまり聞き慣れないかもしれませんが、エイジフレンドリーとは「高齢者の特性を考慮した」を意味する言葉とのこと。

高齢者は若年者と比較して、体力面で勝てない部分はどうしてもあります。
また、労働災害において、60歳以上の被災者が増加しているという現実もあり、今年のスローガンがこのように決定されたのだと考えます。

皆さんの職場も、エイジフレンドリーを合言葉に、労働環境や安全対策の見直しをしてみてはいかがでしょうか?

6月の準備月間に、まだ間に合います。

主唱者側が行う、全国安全週間の取組みについて

手を繋いで円陣を組んでいる紙人形
主唱者・協賛社は、各企業及び関係者各々にこの全国安全週間に参加してもらうため、準備月間を含め次のような内容を行います。

  • 安全広報資料等の作成、配布を行う。
  • 様々な広報媒体を通じて広報を行う。
  • 安全パトロール等を実施する。
  • 安全講習会等を開催する。
  • 安全衛生に係る表彰を行う。
  • 「国民安全の日」(7月1日)の行事に協力する。
  • 事業場の実施事項について指導援助する。
  • その他「全国安全週間」にふさわしい行事等を行う。

やることがそれなりにあるようですが、職場の安全意識の向上のためにはどれも欠かせない内容と考えます。

皆さんの職場でも、どうするのか、前向きに話し合いましょう。

全国安全週間を盛り上げるグッズについて

ポスターや垂れ幕など、グッズを利用するとより効果的な取り組みとなります。

全国安全週間に参加するという意思表示の意味合いも込め、購入し活用することをお勧めします。

特に中災防さまのホームページは流石といわんばかりに充実した内容となっております。

ぜひ、ご覧いただき導入してみてください。
特にポスター垂れ幕は職場環境が引き締まる効果が高く、おすすめです。

全国安全週間のポスターのうち、タレントのものは毎年人気が高いですね。

今年は堀田茜さんとのことです。中災防インタビュー記事がございますので、興味ある方は是非ご覧になってみてください。

なお、垂れ幕やリボンなど、一部商品はAmazonなどでも購入可能です。

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全国安全週間を、無事故・無災害で乗り切ろう

全国安全週間だからということではありませんが、まずは6月および7月1週目は無事故・無災害で乗り切りましょう。

そして、その期間で高めた安全意識が定着するよう、行動や現場の見方を少しずつ変えて行きましょう。

安全というものは誰かに言われて育つものではないと考えています。

職場をよく確認し、自分の目で見て、手と足で感じ、自分の心に正直になること(怖い・安心する・できる・できない等)が、自分の中の安全意識を育てるのに重要なことだと考えています。

そこでどう感じたのか、次はどうすれば良いのかを常に意識すること。それが安全に最短で直結する思考です。

全国安全週間がゴールではありません

今回のこの活動はあくまできっかけであって、本当の目的は、ずっと安心安全な環境で全員が働き続けることだと考えています。

そうなるよう、まずはこの全国安全週間と準備月間、意識的に行動してみませんか?

意識が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わります。

自分のために、仲間のために、そして家族のために、安全行動の習慣を少しずつ定着させて行きましょう。