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エゾシカマップで衝突事故を防止しよう【北海道の鹿情報】

安全

北海道で、生きています。
北海道は、野生動物の宝庫です。

道民の方はそれなりに知っている(はず)ですが、鹿(エゾシカ)が道内の至るところに住んでいます。

普段は森の中にいる彼らですが、たまに道路へ近づいてきます。そして、車と接触事故を起こします。

道外から観光や仕事の関係で、北海道にいるという方も多いと思います。そして、移動手段としてレンタカーなど、自動車を使用している方も少なくないと思います。

そんな方には特に、鹿の危険性について知って頂ければと。

北海道以外にも鹿多発地域は多いと思いますが、基本的に対処法は一緒です。北海道にいない方にも、読んで頂ければ嬉しいです。

記事の内容

  • 北海道内の主なエゾシカ多発地域
  • エゾシカを見かけた時の対処法

北海道内の主なエゾシカ多発地域と事故多発箇所

草むらから顔を覗かせる鹿

北海道は広く、車での移動時間も多いため、鹿との接触事故リスクがそれなりにあると考えています。

建設関係や運送関係の方は特に、仕事があれば道内を飛び回っている方もいると思います。

  • 札幌-釧路
  • 札幌-函館

要件次第では、このあたりを日帰りする人だって少なくないはず。お疲れ様です…。(筆者も体験済み)

なお、札幌住みだとして、半径150kmくらいなら宿泊せず日帰りです。(私だけ?)

そんな広大な北海道全域にエゾシカは生息していますが、特に多い地域を紹介します。

釧路・根室方面

北海道のエゾシカ事故の半分以上は、この地域で起きていると言っても過言ではありません。この地域はデンジャーです。

北海道開発局の「エゾシカマップ」を、引用します。

引用:エゾ鹿衝突事故マップ – 北海道開発局 釧路開発建設部

特に注意していただきたいのは、下記の通り。

国道44号

国道44号は、釧路市と根室市を結ぶ、日本の最東端の国道です。
エゾシカの遭遇率としては、釧路町〜厚岸間の国道44号は別格です。

時期によっては大群で車道近辺をたむろしています。
トラックに轢かれたであろう鹿が横たわっていたり、処分された痕跡もよく見かけます。

なお、厚岸を超えたからと言って安心してはいけません。そのまま根室へ向かう場合は、厚床〜根室の間もそれなりにいます。

国道272号

国道272号は、釧路市と標津町を結ぶ、日本の最東端の国道です。
特に、釧路町〜春別のあたりは多いですね。

場所によっては山道で周囲の見通しがあまり良くないところが多いのと、タンクローリーなど遅い車が坂道でさらに遅くなったりと、人によってはイライラさせられる環境かもしれません。心を乱されず、周囲確認を怠らないよう注意です。

胆振・日高方面

ここもエゾシカがよく現れる地域で、割とデンジャーです。

こちらも北海道開発局の「エゾシカマップ」を、引用します。

引用:エゾ鹿衝突注意マップ – 北海道開発局 室蘭開発建設部 道路計画課

この地図だけでも、広くエゾシカが生息していることがわかりますね。
国道はどこも要注意ですね。

その他の地域

北海道の他の地域にもエゾシカは生息しています。紹介していない旭川方面や函館方面にも、もちろん生息しています。

なお、札幌という大きな街でも目撃情報がありますので、「街にいれば大丈夫」とはなりませんので注意です。

特に北海道を全く知らない人で、車を運転する予定の方は、最低限エゾシカマップは一度は確認しておいた方が良いでしょう。

エゾシカとの接触事故を防止するための対策

夜の霧の中を歩く鹿

鹿は日中に見かける分にはまだ対処がしやすいですが、暗くなると本当に確認しにくい存在となります。

目以外、光に反射しないので、本当に視認しにくいです。いきなり真横から飛び出てくるなんてこともあります。

ここからは、鹿との接触事故が起きないためにどうすれば良いか、具体的な方法を解説します、

野生動物が飛び出てくる認識で、運転をする。

鹿に限ったことではありませんが、「何かが飛び出てくる」という予想をしておくことが大切です。

  • スマホ見ながら運転
  • 通話しながら運転

は、危険ですので行わないよう注意です。

遭遇すしたら、車のスピードを落とす

スピードを落とせば万が一接触しても、被害は少なく済みます。
万が一鹿と遭遇したら、接触しないようすポードを落とし、鹿が逃げるのを待ちましょう。

そこにいるのが1匹とは限りません。違う個体が急に飛び出てくる可能性もありますので、十分気をつけて下さい。

アスファルト上に鹿が立っている場合、鹿はアスファルト上で滑るのかもたついて走り出すまでに時間がかかる場合もあります。きちんとスピードを落とさないと、思いの外近づきすぎて接触する可能性もあるため、要注意です。

車に鹿笛を装備する

鹿笛とは、簡単に言うと鹿にしか聞こえない音を出し、車の存在を鹿に気づかせる装置です。

車が走行することで鹿笛内に空気が入り込み、音が出る(人間には聞こえない周波数)という原理です。

実際に装着した車に長く乗ったことがありますが、効果は抜群だと考えます。
見た目を大きく変えるものではないので、特にエゾシカ多発地域を走行する方は、装備をお勧めします。

事故を起こしていろいろお金が飛ぶと考えれば、安い保険・投資だと思いますので。

市販されている鹿笛例

動物よけ警笛 ES-101

ディアワーニング

割と安価なので、おすすめです。

エゾシカも北海道で生きています

人間も生きていますし、エゾシカも、その他の動物ももちろん生きています。

クマも生きています。

クマもよく目撃されています。その記事も書いていますので、よろしければご確認ください。

我々人間が野生動物と出会うことを少なからず恐れているということは、動物にとっても人間と出会うことを恐れていると考えてもおかしくはありません。

お互いに住みやすく、安全な距離感を保てるよう、遭遇しやすい場所や対策を知っておくことが大切かもしれませんね。