Shoji

施工管理の仕事内容は難しい?やさしく、わかりやすく解説します

施工管理

駆け出し施工管理さん「施工管理の仕事内容、実はよくわかりません。教えてください!」

このブログでも施工管理の資格については色々と解説してきました。資格修得は大事ですし、勉強される方を心から応援します。ですが、それより大事なのは資格を取った後、施工管理技士として、どう仕事に関わっていくかです。

せっかく施工管理技士の資格を修得しても、その資格を活かせず終えてしまっては本当にもったいないです。施工管理の仕事内容をご確認頂き、自分が望む仕事内容であるかを見直してみて下さい。

今現在、施工管理会社のもとで新人として働いている方ならば、先輩方の仕事っぷりを見て具体的なイメージがわかるばわかるかもしれません。ですが、建設業界って仕事は見て覚えろ・見て盗め的なところが未だにあるため、わからないことも多いと思います。

私はそんなことしませんが、そうやって教えられて育ってきた方が、同じようにしている印象ですね。もちろん、個人差があるため、全員がそうしている訳ではありません。

なので、ここでは施工管理とはどのような仕事を行うのか、解説していきたいと思います。各種施工管理技士の資格を目指す方にも、ご参考となれば幸いです。

本記事でわかること

  • 施工管理の仕事の最初の一歩、施工計画
  • 施工管理の仕事の三本柱(安全・工程・品質)
  • 施工管理の仕事のサイクル
  • 施工管理の仕事の裏ワザ
  • 施工管理の仕事内容まとめ

なお、施工管理の資格については別に記事にまとめておりますので、こちらを参照ください。

施工管理の仕事内容

屋上で作業をする建設現場

※この内容は、電気・土木・建築など、いずれの施工管理技士にも当てはまる内容です。ぜひお読みください。

施工管理の仕事の最初の一歩、施工計画

施工管理の立場の者は、任せられた仕事の流れを組み立て、仕事がうまく流れるかどうかを計画断面で整える必要があります。

お客様の要望をくみ取りつつ、自社がどのように施工を進めるのか、打ち合わせを綿密に行いましょう。

なお、現場に出ると、笑っちゃうくらい計画と実態が合わないです。例えば、

  • 図面寸法と現物の寸法が合わない。
  • 図面にはないものが、現地にはある。
  • 図面にあるのに、現地にはないこともある。
  • 同一構内に違う工事班が乗り込んでおり、作業場所がかぶる

などなど、上げればきりがありません。

ですが、だからと言って施工計画をしなくても良いということにはなりません。施工計画を立て、工程や調達品などをお客様や協力会社に説明のうえ、を納得させるものが必要です。その準備が施工計画です。

特にお客様が納得しないと仕事が始まりません。許可を得なく施工を進め、後からクレームが入ってやり直しとなったら目も当てられません。

ですので、しっかりと施工計画を立案しましょう。

施工管理の仕事の三本柱(安全・工程・品質)

施工管理の試験を受験された方であれば覚えているかと思いますが、実地試験の施工体験記述作文があったかと思います。そこで作文の題材候補に挙げられる、「安全管理・工程管理・品質管理」の三本柱を覚えていますか?

まさにその三本柱が施工管理の軸です。むしろ、これだけできていれば、現場での仕事はOKです。具体的には、下記のとおりです。

現場での安全管理

  • 危険箇所を調査し、事故やけがのないよう安全対策を講ずる。
  • 安全対策が現場内で正しく機能していることを管理する。

これだけです。これだけですが、奥が深いです。バリケードの設置や危険箇所の標識等による明示など、物を使って対策することもあれば、安全教育により、安全意識を向上することもあります。この辺りは、皆さんの現場のやり方があると思います。

安全管理は何よりも最優先しましょう。人命にかかわります。

現場での工程管理

  • 施工計画の通り作業が進んでいることを管理する。
  • 他班の都合等を考慮しつつ、現場全体が円滑に進むよう協力する。

工程管理でまず重要なのは、計画通り自分の会社の作業が進んでいるかを確認することです。工事が進みすぎる・遅れすぎるはどちらも良くない場合があります。遅れるのはNGですが、進みすぎると、他班と連携して作業を進めなくてはいけない場合など、支障が出る場合もあります。

そのような理由で、他班の都合にも配慮が必要となってきます。特に工事現場で様々な班が入り乱れる場合は、面倒でも打ち合わせを綿密に行いましょう。そして、打ち合わせ内容は可能な限りメールで送信し、打ち合わせ者にも渡すことです。あとで「言った・言わない」の紛争になる場合もありますので、何らか残るもので証拠を積み重ねておきましょう。

現場での品質管理

  • 施工内容が品質不良とならないよう施工されるよう管理する。
  • 品質の検査を行う。

建設業なので、何かを作り上げ、完成となります。

では、何を持って完成とみなしますか?作り上げたものを一定の基準にて照らし合わせ、品質が満足されていれば、完成と言って良いでしょう。この基準については、施工計画の断面で周知する必要があると考えます。特にお客様とはうやむやとならないよう注意して下さい。

特に、最終的に隠ぺいされる場所については、見えなくなるからと言って手抜きをしないよう注意です。施工不良発覚したら、とても厄介です。

施工管理の仕事のサイクル

施工管理は、毎日を時間毎にどう行動するか、ルーティンを組んで行動すると習慣化され、楽になります。
例えば、

  • 8時:朝礼
  • 10時:休憩
  • 11時:現場巡視
  • 12時:昼食
  • 13時:昼からの作業開始
  • 14時:現場巡視
  • 15時:休憩、明日の打ち合わせ
  • 17時:持ち場片付け、終礼

などですね。毎日このようなサイクルで行動するのが良いと言われています。これを、安全施工サイクルと呼ぶこともあります。このような流れが習慣化すると、頭で考えなくても体が動くようになるため、おすすめです。また、巡視など、やり忘れも減ります。

施工管理の仕事の裏ワザ

裏ワザ…という訳ではありませんが、自分で足を運び、自分の目で見て、自分の手で触って得た情報が真実です。職人さんがこういったから…と確認もせず鵜呑みにするのはNGです。それは、信頼できないからという意味ではありません。そういってくれたからこそ、自分でも確かめてみることが大切です。

なぜなら、様々な意見を集約して決定するのが施工管理者の仕事だからです。時には元請・発注者とも戦います。何でもかんでも、誰でも彼でもいい顔をしていたら、現場が破綻するかもう盛大です。そうなれば元も子もありません。

なお戦うといっても、怒鳴りつけたり切れたりするわけではありません。知識技術、論理的な思考、相手に会った話し方等、自分の要望が通りやすいやり方にシフトして、お客様の心を勝ち取る。といった意味です。難しいかもしれませんが、本当に熱意があれば、言葉足らずでも意図を汲んでくれることが多いです。たまたま、私が恵まれてきただけかもしれませんが…。

施工管理の仕事の修得は、一日にして成らず

ヘルメット置き場

施工管理はやることが目白押しです。数日、数か月ではマスターすることは不可能です。ですが、あきらめずに1日にできることを全力で取り組みましょう。小さな積み重ねが、あなたを変えます。日々継続です。

施工管理の立場は、職人さんとは異なり、スキルアップ、給料アップと色々なチャンスに恵まれる機会が多いです。ですが、その代わり「やらなくてはいけないこと」も増えるため、中途半端な気持ちでは務まりません。

中には「監督は楽でいいな」と思っている人もいるかもしれません。ですが、それは間違いです。たまたま、その現場の監督がさぼっているのかもしれませんが、通常、人の命やお金を動かす立場は遊んでいられません。職人さんから舐められたり、見下されたりしないよう、自己を律して現場に従事しましょう。

このような流れが、施工管理の仕事内容となります。こんなのできないと思っている方もいるかもしれませんが、安心してください。最初は誰もうまくいかないものです。私もそうでした。失敗が多かったですね。でも、出来ることが増えて行き、喜びも大きくなります。

仕事に慣れると面白くなり、自分色の現場づくりもできるようになります。そうなることで見えてくる世界もあるので、施工管理を目指す方すべての方がそうなるよう、働き甲斐のある職場となるよう、願わずにはいられません。

共に、頑張りましょう!

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