【強烈寒波で10年に1度の寒さ】北海道の積雪と暴風雪事故・事件の振り返り【全国的にも寒い】
北海道に、住んでいます。
結構、いろんなところを転々と住んだり、出張に行ったりしてきました。
記事執筆時の2019年11月14日(木)、ニュースは週末の天気で持ちきりです。
参考ツイート
あすから #冬 の #嵐 となります。#猛吹雪 となる恐れがあり、特に道北では #大雪 にも警戒が必要です。
あすの午後からふぶいて、16日(土)にかけて大荒れの天気が続きます。#札幌 でも10センチ前後の積雪になりそう…
交通の乱れや停電に注意して下さい。#uhbお天気チーム #北海道 #雪 pic.twitter.com/xP7Tzmu2qz— UHBお天気チーム (@uhb_otenkiteam) 2019年11月13日
なお、北海道だけではなく、全国的に寒そうなので、全員で注意しましょう。
15日前後に全国的に流入すると予想される強烈な寒波(※)の動画です
※北海道は真冬並み、その他の地域は12月中旬並みの寒波が上空1500m付近に流入する見込みです pic.twitter.com/0BbbDnZ2m2
— 天気少年(気象予報士・行政書士) (@weather_and_law) 2019年11月10日
今回は、このニュースを受け、雪の恐ろしさを中心に、お話を進めたいと思います。
暴風雪が原因で命を落とす事件は、悲しいことに毎年のように発生しています。
本記事を参考に、特に北海道に冬に旅行に来る際など、ご注意いただければ幸いです。
本記事の内容
- 北海道の多雪地域【札幌をはじめ、雪が降る地域を紹介】
- 雪による事故・事件例
- 暴風雪時の予防と対処法
北海道の多雪地域【札幌をはじめ、雪が降る地域を紹介】
北海道民ならわかるかもしれませんが、日本国民のほとんどは北海道外にいらっしゃるため、簡単に解説します。
札幌の雪の状況
例えば札幌では、11月の上旬〜中旬に、10cm級の積雪となることは、珍しいです。
札幌も広いので、地域によって降雪格差はもちろんあります。
特に、札幌でも石狩市の近く、当別町の近く、江別市の近くなどの郊外ギリギリのあたりは、やはり積雪が多いです。
観光メインで札幌を歩く分には特に問題ないでしょうが、レンタカーなどで道路を走行する場合は十分注意してください。
札幌以外の雪の状況【多雪地域】
北海道の建設指導課のサイトにて、多雪地域の指針となる積雪量(100cm以上)となる位置を見てみてください。
漠然と、
- 中心部(空知〜旭川〜宗谷までのライン)は、降雪量が多い:100〜200cm超
- 日本海側(留萌・石狩(札幌覗く)・後志)は、降雪量が多い:100〜150cm
- オホーツク海側(北見側)は、多め:100cm程度
- 太平洋側(胆振・日高・釧路〜根室)地方は、少なめ:70〜100cm
- 渡島・檜山(函館など)は多め:70〜1110cm
このような感じとなっています。流石に、積雪量0cmという地域はありませんが、割と少ない地域もあります。
降らない地域特有のトラブルもあり
雪が降らない地域で過ごしていると、「まあまだタイヤ交換しなくて大丈夫だろ」と思いがちですが、吹雪・凍結はいきなり来るため、急な対処ができない人が増えるというトラブルに巻き込まれたりします。
ですが基本的に、「雪がない地域が住みやすいな…」というのが私の率直な意見です。
雪による事故・事件例
なぜ「雪がない地域が住みやすい」と感じるか。
それは雪国に住んだことがない人でもお分かりかと思いますが、
- 除雪が面倒
- 除雪費用がかかる
- 雪で命が危ない
などが挙げられます。
除雪については、何年も繰り返ししていると、「住むにはコスパが悪い」と思ってしまう人がいるのも仕方ないと思っています。
除雪についてはひとまずここで置いておいて、それよりも命に直結する危険として、「雪による事件・事故」がとても恐ろしいです。
暴風雪による大規模停電
2012年、暴風雪が原因で、送電鉄塔の倒壊などの送配電設備に被害が生じ、平成24年11月27日の早朝から30日にかけて、北海道登別市を中心とした広い範囲で停電が発生しました。
当時のツイートを掘り起こすのは不可能でしたが、参考として下記ツイートを紹介させていただきます。
2012年11月27日ですね~
暴風雪で送電線がポキっと逝ってしまって停電になりました。
現場が実家の裏だったんで見てました。
仮設鉄塔が建ってくのも見てました。復旧の関係者の方々はまさに英雄でした。
— ヤン@11/10 砦主催 (@byan2007) 2019年9月11日
実は当時、この関連で作業してましたが、相当ハードでした。
2019年も起こらないとは限りませんね。要注意です。
暴風雪と車
北海道警察のサイトでは、多雪に関する事故や事件についてまとめられています。
特に、積雪で車のマフラーがつまり、排気ガスが逆流→一酸化炭素中毒という悲しい事件については、教訓にして皆さんも十分に注意する必要があるでしょう。
こちらの記事(ウェザーニューズさま)を参考にしてみてください。
吹雪や豪雪で車が立ち往生したらすべきこと
もしも吹雪の中で車が立ち往生した場合、どのような対処をすべきかみなさんは把握していますか?
ホワイトアウトという恐ろしい現象
ホワイトアウトは実際に動画でご確認ください。このような中を走行する羽目に貼ることも、ゼロではありません。
その他にも事件事故は多々ありますが、悲しいことに紹介しきれないため、ひとまずはここで終了とします。
暴風雪時の予防と対処法
原則、家の外に出ないことが重要ですが、仕事などで外に行く必要があるという方もいらっしゃるでしょう。
最後に、暴風雪時に命を落とさないための予防・対処法を紹介します。
外に出る時の服装
真冬の格好をしましょう。お洒落着は諦めてください。命の方が、大事です。
特に、首元を冷やさないことは絶対条件です。マフラー、ネックウォーマーは必須です。
あと、同じくらい重要なのは「手袋」「耳あて」ですね。体温保護の目的もありますが、「凍傷」という恐ろしい症状発症を防止しましょう。
徒歩で移動する場合
暴風雪で前が見えなくなる可能性はゼロでありません。
出かける前などに、誰か知り合いに「○○に行く」など、誰かに伝えておくと、いろんな意味で良いかもしれません。
また、幸運なことに、近くに暴風雪をしのげる建物があれば、そこに一時避難するのも重要です。
公共交通機関を使用する場合
電車やバスは遅れる可能性大です。飛行機は9割がた欠航ではないでしょうか。
どうしても通勤する場合は、早めに家を出た方が良いでしょう。
かといって、札幌圏は地下鉄も混むかもしれません。
仕事の場合は上司と相談し、当日の動向を決めておくと良いでしょう。
車に乗る場合
これまでに紹介した通り、雪で埋まってしまった場合一酸化炭素中毒にならないようにすることが重要です。
立ち往生した場合は、排気ガスが充満しないよう、定期的にマフラー付近を除雪したり、寒くても換気をしましょう。
お役立ちグッズ一例
最後に、参考に暴風雪をしのぐためのアイテム例を、下記に紹介します。
備えあれば憂いなしです。
暴風雪予報が出ているときは、何が起きるかわかりません。
決して無理のないよう、行動しましょう。