Shoji

三菱電機のパワハラ事件・自殺から見る働き方の在り方を考える【大手が安泰は幻想】

働き方

三菱電機にて、新入社員がパワハラの末、自殺してしまうという居た堪れない事件が起きました。

この事件は全国ニュースとなりましたので、ご存知の方も多いと思います。

三菱電機のパワハラニュースに関するツイート

お亡くなりになった御本人様および、ご家族の方には、深く哀悼の意を捧げたます。

本件は、すべての国民に一度は真面目に考えてもらいたい内容だと、個人的には考えます。

今の職場があなたにとって「良くない」ものであれば、辞めたり、転職することについても検討するべきです。

本記事では、パワハラへの対応や、心身を病まない働き方・生き方について、解説します。

著者のショウジ(@jijitan85)は働き始めて約10年となり、少なからずとも社会に出て働いてきました。比較的年の近い20〜30代の方には、特に参考となるかと思いますので、ご参考にしてみて下さい。

本記事の内容

  • パワハラと捉えられないコミュニケーションの重要性
  • パワハラから逃れる方法【敵は社内にあり】
  • 個人を尊重した生き方にシフトしよう【脱パワハラ・脱ストレス】

パワハラと捉えられないコミュニケーションの重要性

キングにひれ伏すチェス駒

もう既にパワハラとはどのようなものなのか、ご存知の方は多いとは思いますが、改めて確認してみましょう。

パワハラ(パワーハラスメント)とは、社会的な地位の強い者(政治家、会社社長、上司、役員、大学教授など)による、「自らの権力や立場を利用した嫌がらせ」のことである。

引用:Wikipedia – 「パワーハラスメント」より

簡単にいうと、立場上逆らえない者が、権力などの上位者に不当な扱いをされることとなりますね。

  • 上司から、部下へ
  • 親から、子へ
  • 教師から、生徒へ

例えば上記の通り。
組み合わせは色々ありますが、下の者にとっては逆らいづらい相手ばかりですね。

ですが冷静に考えて下さい。

あなたの人権を踏みにじるような言動に従う必要が、本当にあるのでしょうか。

人権を踏みにじる言動に、従うな

死ね・消えろ・無能・バカ・アホ・カス といった心無い言葉や、暴力など。

その言動は、もはや教育でもなんでもありません。

教育は、「教えられる人のためを思って」行われるものであり、このような言動を浴びせられるために行うものではありません。

そもそも業務の教えであれば、業務に関する内容と照合させて

  • 合理的・効率的であり、間違いがないこと
  • 教えた内容と異なる場所について、間違いを改善すること

この2点についてを追求し、改善すれば良いわけです。

それを人格・性格・能力の優劣などに絡めてあれこれ言う人は…そっちの方が人格を疑ってしまいますね。

私はそうですし、あなたももそうだと思いますが、そんなことを言ったり言われたりするために会社勤めをしているわけでは有りません。

もし、そのような言動が使われるような環境に置かれた場合は、従わない勇気を持ちましょう。

他人の性格は、変えられません。「いつか仲良くなれる」と言う幻想で耐えたりする必要はありません。

健全なコミュニケーションを目指そう

単刀直入に伺います。

  • パワハラで部下を支配して、楽しいですか?
  • パワハラで上司に支配されることは、楽しいですか?

客観的に見て、どちらも楽しくなさそうなので、どちらも無くなる世の中であってほしいと切に願います。

コミュニケーションの段階を見誤らないようにしよう

いくら上司・同僚・部下だからと言って、プライベートのことまで介入する・される義務はありません。

そこを徐々にさらけ出すのは、コミュニケーションのステップが進んでからです。

あなたも、プライベートの安売りをしないよう、注意しましょう。

何でもかんでも話してしまうと、おちょくられたり、揚げ足取られたり、粘着されるリスクも高まります。

職場における健全なコミュニケーションとは

結局のところ、

  • 適度な関係(公私混同しない)
  • 上司部下の関係でも、支配しない・されない
  • 自分の情報を、安売りしない
  • 業務内容と、人格を絡めてコミュニケーションしない

と言ったところでしょうか。

もしあなたがこれらをしている・されている場合は、すぐに見直す必要があります。

なぜなら、放っておいて自然に直るものではないからです。

パワハラから逃れる方法【敵は社内にあり】

exit

これまでの通り、パワハラと思われる言動を感じた場合は、一人で抱え込まず、誰かに相談するべきです。

ただし、社内に相談するのは、諦めた方がいいかもしれません。

社内相談室の機能性への疑問

大手企業などには、社内のことを相談できる「相談室」があったりしますが…正直、懐疑的です。

Twitterなどでは、それを利用しても「変わらない」とか「密告と捉えられ不当な扱いを受けた」など、ネガディブなものばかり目立ちます。

そもそも、会社のことを会社に相談しても、丸め込まれるかもみ消されるかのどちらかじゃないですかね。大企業は特にその傾向にありそうです。

偏見かもですが、大手企業ほどそのような傾向にありそう。今回の三菱電機の件も、もし社内にちゃんと話を聞いてくれる人がいれば、起こり得なかったことではないでしょうか。

本当かどうか定かではありませんが、内部関係者のツイートもあります。ご参考までに。

パワハラは、社外に相談しよう

厚生労働省の委託事業として、ハラスメント悩み相談室というものが、ございます。

このような外部機関に相談してみるのも良いことでしょう。

会社を辞めるのもアリ

そもそもですが、パワハラで人権を害したり、支配してくるような会社なんて、さっさと辞めてしまった方が良かったりしますよ。

先述しましたが、放っておいて勝手に直るようなものではありませんので。

パワハラする人にとって新たな獲物・おもちゃが見つかるまで、パワハラは消えませんよ。

それならば、自分から辞めてしまった方がずっと健全で、不毛な時間を過ごさなくて良いので生産的です。少なくとも、自ら命を絶ってしまうよりは。

転職に関してはこちらをどうぞ

過去に記事にしておりますので、ご参考にしてみてください。

個人を尊重した生き方にシフトしよう【脱パワハラ・脱ストレス】

砂浜で寝転ぶ人

パワハラや理不尽な教育で、人は皆組織に染まっていきます。

企業勤めが悪いことではありませんが、大企業になればなるほど、個という存在がおろそかになっていく。そう感じてなりません。

私も実は1,000人は超える企業に勤めていますが、個を押し出す方針ではありません。

「あなた」の価値に気づこう

あなた自身の魅力というものは、会社が開花させてくれるものではありません。

  • 本当にあなたがやりたいことは何か
  • 仕事内容を抜きにして、あなたが人に見せられる特技は何か
  • あなたが会社以外でできることは何か

これらを冷静に見つめなおしてみてください。

そして今の業務と天秤にかけてみて、「会社より他での方が、自分は輝ける」と思ったら、職場を変えてみるのもアリです。

あなた自身が100%の魅力を発揮できるところはどこか、真剣に考えてみてください。少なくとも、パワハラをしてくるような会社ではないはず。

組織に属することがすべてじゃない

2019年はトヨタが終身雇用維持が困難であると発表したり、これまでの安定雇用の崩壊を示唆するニュースが多く見受けられました。

そして、働き方もますます多様性が拡大し、フリーランスやノマド生活といった人も増えています。

企業にてパワハラを始め、人間関係に疲労・消耗してしまったため、生き方を見直す人が増えてきているのも事実です。

会社の都合で住む場所を決められ、人間関係に消耗し、死ぬ直前まで会社に奉仕する生き方が本当に安定なのか、一度考える必要もありそうです。

会社を辞める事を推すわけではありませんが、あなたにとって、本当に充実した生き方とは何かを考える一石となればと思い、書かせていただきました。

会社はあなたの面倒を見てくれません

働き方だとか、ワークライフバランスだか世間では騒がれていますが、あまり信用しすぎない方が身のためですよ。

会社にとって、「あなたの代わり=社員」は多数いますが、あなたという人間の代わりになる者はいません。

本当に情熱を注ぐべきは勤め先の会社なのか、それともあなた自身や内に秘めた「やりたいこと」なのか、心のうちに耳を傾けつつ、残り少ない人生を良いものにできる事を願ってやみません。

そして、パワハラが横行されている企業が淘汰され、健全な社会維持がされる事を願ってやみません。