Shoji

【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.6】の複線図

電気工事士

第二種電気工事士の技能試験の勉強として、複線図の作成方法について今回も勉強を進めましょう。

ここでは、過去の技能試験を基に、候補問題No.6の複線図を描いてみます。
どんな人でも「簡単に理解できる」ことを目標に、丁寧に解説しますので、最後までお付き合い下さいませ。

  • なお、解説者のショウジ(@jijitan85)は、第一種電気工事士を取得済みであり、電気工事士の試験回路についても熟知しています。

それでは早速、挑戦してみましょう!

第二種電気工事士の技能試験のうち候補問題No.6の複線図の考え方

まずはじめに、候補問題No.6を確認します。

第二種電気工事士の技能試験の候補問題No.6

候補問題は上の図の通り、通常は単線(部品と部品の間は1本の線で結線されている)で示されています。

単線から複線にするにあたり、ここでは「より試験を見据えて」種々の条件を追加し、単線図を作成していきたいと思います。

技能試験の試験問題No.6と施工条件

直近の令和元年上期に行われた技能試験を想定し、回路に様々な条件を与えてみます。

第二種電気工事士の技能試験の試験問題No.6

第二種電気工事士の技能試験の試験問題No.6の施工条件

以上の条件にて、複線図を考えてみましょう。

【注意】施工条件は必ず確認しましょう。どんなに見た目が美しく施工し終えたとしても、条件に反した施工をしていたら、不合格となります。また、実際の試験では過去問などとは施工条件が異なる可能性もあり得るため、必ず目を通して下さい。

技能試験の試験問題No.6の複線図

まずは結論からということで、複線図は以下の通りです。

第二種電気工事士の技能試験の試験問題No.6の複線図
以下に、注意点をまとめます。

試験問題No.6の複線図の注意点

電源(1φ2W 200V)の配線について

  • 施工条件3-③に、電源の接地側電線には、白色を使用するという条件があるため、遵守します。また、電源の非接地側は必然的に黒色となります。施工条件3-②の通り、電源の黒線、3路スイッチのSの0(0,1,3のうちの、0)、コンセントの非接地側(Wと表示されていない方)は全て黒線で結線されることがわかります。

1φ2W 100V側の各部品結線について

  • 施工条件3-④にある通り、コンセントの接地側極端子(Wと表示)、引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側と表示)は、白色の電線で結線しましょう。施工省略箇所もよくみると引掛シーリングローゼットですね。接地側極端子があるものとして、結線時に間違えないよう注意しましょう。

3路スイッチについて

  • 複線図の通り、イの引掛シーリングローゼットが2つの3路スイッチで正しく動作するよう結線します。ここの配線は指定がないので、何色を使用しても問題ありません。

その他注意点

  • 電線の接続には、リングスリーブと差込型コネクタの2種類が用意されています。使用区分に注意しましょう。

参考:リングスリーブの選定方法

下の画像の通りです。
リングスリーブの組み合わせ

これらを守り、正しい複線図と施工条件に沿った構成の基礎知識を学びましょう。

今回の問題は3路スイッチの概念が正しくわかれば、それほど難しくない問題でしょう。3路の概念をしっかり理解しましょう。

また、施工条件と複線図をよく比較し、お互いが自分の中でリンクできるまで、よく学習を深めて下さいね。

第二種電気工事士の技能試験のうち候補問題No.6の概念図・施工完成形の確認

先ほどの複線図を、実際の施工に落とし込むと以下の通りになります。

試験問題(候補問題)No.6の概念図

以下の通りとなります。

第二種電気工事士の技能試験の試験問題No.6の概念図

以下の通りとなります。

第二種電気工事士の技能試験の試験問題No.6の施工完成形

概念図・施工完成形を確認すると、よりイメージが湧きやすくなります。ぜひ確認してみましょう。

その他の第二種電気工事士 候補問題・試験問題の複線図について

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