【複線図】第二種電気工事士の技能試験の対策と解答例

第二種電気工事士の技能試験に挑む人「第二種電気工事士の学科試験は合格したけれど、技能試験に自信がない。問題見ても【複線図】?が描けない。わからないけれど、複線図も施工の完成形もとりあえず仕上がったものがどんなものか見てみたい。見て覚える予定。最悪、暗記する。」
第二種電気工事士の技能試験を目前として、上記のような方、または類似する方、いらっしゃるかと思います。
本記事では、第二種電気工事士の技能試験の攻略・対策情報を紹介します。
また、その中で、「候補問題および試験問題の複線図」などについても、全種類(No.1〜No.13)解説します。
- これから学習する方の参考情報として
- ある程度学習を終えた方のうち、確認の意味を込めて
- 「複線図」はわかるが、「概念図」や「施工の完成形」を知らない人に対して
上記のような方に、きっとお役に立つ情報だと思いますので、第二種電気工事士の技能試験を受験される方はご覧になっていただければ幸いです。
本記事の内容
- 第二種電気工事士の技能試験対策に重要な候補問題
- 第二種電気工事士の技能試験の試験問題と複線図・概念図・施工の完成形の例
- 第二種電気工事士の技能試験に有効な書籍の紹介
- 第二種電気工事士の技能試験に必要な工具・材料
- 第二種電気工事士の通信教育の紹介について
第二種電気工事士の技能試験対策に重要な候補問題
第二種電気工事士の技能試験を攻略するにあたり、まず始めに欠かせないものとして、「候補問題」を知ることです。
技能試験の候補問題を知るべき理由
候補問題とは、試験元より公式に、「この中から、類似回路の試験を出題します」と言われている【技能試験本番の内容に酷似した問題】のことです。
つまり、候補問題をすべて覚えれば、技能試験本番は「あ、これ候補問題で見たやつだ。覚えているから簡単だな」と、かなり有利な状況に回れます。
全部で13問あり、技能試験本番ではどれが出題されるか分かりませんが、「まったくわからないもの」を施工するより、合格率が高まるとご理解頂けるかと思います。
そしてこの候補問題、ここ数年変化がないため、何度も同じような問題が出題されていることもポイントです。
候補問題そのものは情報が少ないため、技能試験問題の過去問の施工条件を想定し、実際に手を動かして回路を施工することが合格への最短ルートの王道です。
候補問題の紹介について
候補問題の公表先については、下記リンクにアクセスしてみて下さい。
» 【参考】2019年第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について(PDF)
第二種電気工事士の技能試験の試験問題と複線図・概念図・施工の完成形の例
「百聞は一見に如かず」ということで、第二種電気工事士の候補問題を元に作成された「技能試験」を見てみましょう。
そして、与えられた施工条件に添って作られた「複線図」「概念図」「施工の完成形」を見てみましょう。
なお、それぞれの用語は、
- 複線図:与えられた問題(単線図)を実際に施工する電線本数と同じだけ使用し、より施工に近い形にした図
- 概念図:施工の完成形をイラスト化し、様々な情報(電線情報など)を盛り込んだ図
- 施工の完成形:その名の通り、施工の完成形の写真
簡単に説明すると、上記の通りです。
本記事で全てを紹介するととても長文になるため、個別に記事にしております。
お手数ですが、情報を必要とする問題No.(1〜13)
のリンクをクリック頂き、その先の内容を読み進めて下さいますよう、お願い致します。
技能試験(候補問題)No.1
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.1】の複線図
令和元年(2019年)も、第二種電気工事士の技能試験が予定されています。技能試験において、施工の手助けとなる「複線図」をしっかり描けるようになりましたか?まだの方はぜひこの記事をご覧ください。描き方の解説を、実際の候補問題を例に解説します。もう既に描ける方も、確認の意味を込め、ご覧になってください。
技能試験(候補問題)No.2
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.2】の複線図
2019年7月に、第二種電気工事士の技能試験が予定されています。前回の記事で、試験の候補問題No.1の複線図を勉強しました。今回は、No.2について解説を進めます。図は毎日一つでも練習して描けるようになると実力がめきめきとついていきますよ!ぜひご覧ください!
技能試験(候補問題)No.3
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.3】の複線図
2019年7月に、第二種電気工事士の技能試験が予定されています。前回の記事までで、試験の候補問題No.1と2の複線図を勉強しました。今回は、No.3について解説を進めます。今回の実技問題は簡単な部類なので、ぜひとも押さえておきたいところ。これが出題されたらラッキー!と言えるくらい、頭に叩き込みましょう!
技能試験(候補問題)No.4
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.4】の複線図
第二種電気工事士の技能試験のうち、候補問題No.4の複線図の考え方を、ここに解説します。技能試験は実技の腕前に左右されますが、それを支えるために複線図は大きな力となるでしょう。施工条件をよく読み、解き進めることが重要です。
技能試験(候補問題)No.5
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.5】の複線図
第二種電気工事士の技能試験のうち、候補問題No.5を複線図にて解説します。過去問より施工条件を考慮し、施工条件を与えつつ解説していますので、より試験本番に近い内容かと思います。単線図と複線図、そして実際の施工状況がリンクするよう、何度も反復練習することが合格への近道です。
技能試験(候補問題)No.6
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.6】の複線図
電気工事士の技能試験問題では複線図を正しく描くことが合格への近道です。複線図が正しく描けると、施工ミスやうっかり間違いが激減するでしょう。ですが試験本番にゆっくり書いている暇はそんなにありません。練習の時点で候補問題や過去問の回路を素早く複線図化できるレベルまで、繰り返し勉強をしましょう。
技能試験(候補問題)No.7
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.7】の複線図
電気工事士の技能試験、問題No.7の複線図を解説します。3路・4路スイッチの構造が理解できればとても簡単な問題です。概念も難しくはないため、しっかり習得して「出題されたらラッキー」と言うレベルまで身につけましょう。
技能試験(候補問題)No.8
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.8】の複線図
電気工事士の技能試験、候補問題No.8の複線図を解説します。リモコンリレーの回路は一見複雑に見え「考えたくない・手にかけたくない」と考えてしまうかもしれませんが、試験で施工する範囲としてはとても単純な回路となっています。しっかり覚えて、「出題されたらラッキーだな」と言うレベルまで理解を深めましょう。
技能試験(候補問題)No.9
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.9】の複線図
電気工事士の技能試験、候補問題No.9の複線図を解説します。シンプルな回路ですが、電線の結線間違いなど、些細なミスが命取りとなります。電線の連結方法や接地などの基本的な概念をしっかり頭に入れておきましょう。
技能試験(候補問題)No.10
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.10】の複線図
電気工事士の技能試験、候補問題No.10の複線図を解説します。全ての負荷がひとつのスイッチで連動するよう施工を進めます。スイッチ周りのわたり線の施工に注意しましょう。また、施工条件をよく読み、電線の色の仕様に間違いがないよう注意も必要です。
技能試験(候補問題)No.11
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.11】の複線図
電気工事士の技能試験、候補問題No.11の複線図を解説します。複線図自体はそんなに難しくありませんが、電線管の施工があるため、複線図とは別に正しい施工法を習得しておく必要があります。施工の面で少々面倒な点があるため、複線図をマスターし、施工時間を余裕持って確保できるようにしておければ合格への道は開かれます。
技能試験(候補問題)No.12
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.12】の複線図
電気工事士の技能試験、候補問題No.12の複線図を解説します。こちらも候補問題No.11と同様、複線図自体はそんなに難しくありませんが、電線管の施工があるため、要注意です。複線図とは別に正しい施工法を習得しておく必要があります。また、このNo.12においてはPF管のため、扱いを雑にして破損させないことも重要です。
技能試験(候補問題)No.13
【実技】第二種電気工事士の技能試験【候補問題No.13】の複線図
電気工事士の技能試験、候補問題No.13の複線図を解説します。この問題は、自動点滅器の内部回路を正しく読み取れることが、正解への鍵です。その他は比較的易しい考えなので、複線図をしっかりと描き、慌てずに施工に望むことが合格への近道でしょう。学習をしっかり進めましょう。
候補問題は大事だけれど、それだけではNGな理由
候補問題はあくまで「回路(単線図)」のみの紹介です。
もちろんこれだけでも「できる人は合格する」のですが、そういう方ばかりではありませんね。
- どんな電線を使うのか
- 施工の条件はどうなっているか
など、試験問題の過去問をご確認いただければ「施工に関する様々な条件・制約」があることがわかります。
また、この条件・制約を想定し、実際に手を動かし施工することが重要です。
候補問題と過去問の比較も必要
注意:近年は候補問題が不変のため、過去問を参照可能です。ですが、いずれ候補問題が変化することがあるでしょう。そのような場合、過去問が通用しない可能性もあります。
そのためにも、候補問題を確認しておくことは重要です。
第二種電気工事士の技能試験に有効な書籍の紹介
当ブログを始め、ネットでも必要な知識や技術を学習することは可能ですが、より深く学びたい方のために、参考図書を紹介します。
参考書には、「電線ケーブルの剥き方」や「ランプレセプタクルの電線施工方法」など、より細かな解説をしているものもあります。
宜しければ、ご参考にしてみて下さい。
第二種電気工事士の技能試験に必要な工具・材料
宜しければ、ご参考にしてみて下さい。
【第一種・第二種共通】電気工事士の技能試験に必要な工具・材料の紹介
電気工事士の技能試験に必要な工具を揃えていますか?特に「指定工具」は必須です。まだの方は本記事を参考に、買い揃えましょう。工具がないと試験を満足に施工できないため、必ず確認してくださいね。また、工具だけではなく、電線材料を買って手を動かすことも重要です。電線の購入は投資と割り切り、腕前を磨きましょう。
なお、工具が無いと試験ができない
ため、必ず揃えましょう。
リンク先に、必要なものをすべて紹介しています。
また、施工練習として、電線材料やスイッチ等の部品が必要な方もいらっしゃるかと思います。
そのような方に、材料類も上記の工具関連記事で取り扱っていますので、状況に応じてご確認してみて下さい。
電気工事士の通信教育の紹介について
第二種電気工事士 短期合格特別講座というものがあります。
- そもそも何をやればいいのかすらわからない
- まあまあわかるけれど、一人だと合格できるか不安だ
- 少しでも合格に近づきたい
こんな方には、朗報かもしれません。筆記試験は終わったため、第二種電気工事士 技能コース【技能対策】を受講すればOKですね。
もちろんテキストがついていますし、コースによっては、「工具や材料付き」というのもあるため、通信教育を受講する場合はご自身でそういったものを準備する必要がないのみ良いですね。
なお、この通信教育の教材は、Amazonなどでも購入可能だったりします。
なお、この通信教育の教材は、Amazonなどでも購入可能だったりします。
テキスト+工具はこちら
「電気工事で稼いでみる」という気持ちがあれば、初期投資と割り切り、利用するのも手です。
よろしければ、ご参考にしてみてください。
第二種電気工事士の技能試験を合格しよう
これまでに紹介した情報や工具を駆使すれば、合格は間違いなく可能です。
もしかしたら試験日はまだまだ先だと思っているかもしれませんが、業務が忙しかったり、急に何か予定が入ったりと勉強がうまくいかなくなる可能性もあります。
なので、できるうちから少しずつ、コツコツと学習をするべきでしょう。
知識と技術を満遍なく身につけ、試験合格を目指してくださいね。
本記事が役に立てば幸いです。