【足場倒壊】台風の通過前後に工事現場で確認すること【重機横転】
記事執筆時の本日2019年10月8日(火)、台風19号が、日本に徐々に近づいてきています。
ニュースでは既に、台風19号の進路について報じられています。
【「スーパー台風」に匹敵の勢力まで発達 台風19号】
大型で猛烈な勢力の台風19号は土日にかけて暴風域を伴ってかなり接近。連休は各地で暴風や大雨となるおそれが。このあとニュース7で詳しくお伝えします。総合テレビ夜7時からです。https://t.co/qUOtOW9NaB pic.twitter.com/Yee7ZkrHGU— NHKニュース (@nhk_news) 2019年10月8日
ツイートを見る限り、どうやらこの台風、「スーパー台風」
とのことでかなり荒れ狂うのでは?と予感しています。
暦上では、せっかくの3連休なのに、とても残念ですね。
今回の超大型台風について、記事にしました
【スーパー台風】令和元年の台風19号の対策【備えあれば憂いなし】
令和元年(2019年)の台風19号は、「地球観測史上最大級」など呼ばれる程の大きく強い台風となる見込みです。その台風が、日本の広範囲に、大きな影響を与える見込みです。ここでは台風の動向や進路を考慮しつつ、台風19号の対策や備えれば役に立つ知識をまとめましたので、ご参考にして下さい。
宜しければ、ご参考にしてみてください。
悲しいけれど、建設業に連休はないところが多いのでは?ということで、台風が来ようが槍が降ろうが、地震が来ようが休めない建設現場で働く皆様のために、ぜひ見直して頂きたいものがあります。
それは台風通過前後の「現場環境の整備」そして「台風直撃時の現場作業」についてです。
その内容について、これから解説していきます。
本記事の内容
- 台風が来る前の工事現場の点検
- 台風による足場倒壊のリスク
- 台風によるシート等の飛散リスク
- 台風による重機災害のリスク
- 台風が通過した後の工事現場の点検
台風が来る前の工事現場の点検
台風が来る予報を受け、工事現場に接近・通過することがわかった場合、下記の要領で台風に備えましょう。
台風の接近および通過日時の把握
何月何日、何時頃(○○時〜△△時のように、時間帯を把握できるとなお良し)に台風が現場に接近または通過するのか、定期的に確認しましょう。
昨日の予報と今日の予報、全然違ってる!
と言うこともあるので、定期的に確認が必要です。
現場環境の確認
工事現場の環境を確認しましょう。
- あなたの現場は、都市部ですか?
- それとも、川沿いや野原、山奥のような人里離れた場所ですか?
都市部だから安全、大自然の中にいるから危険とは、一概に言えません。
例えば、以下のようなリスクがあります。
- 都市部:隣接建築物からの被害(物が飛んでくるなど)、排水が追いつかず洪水 など
- 川沿い:河川が溢れ、工事現場が水没する など
- 野原 :地盤が軟弱化し、建設機械が沈没 など
- 山奥 :土砂崩れ、道路の崩壊による被害 など
現場の構造はそれぞれ異なるため、一概に「こうしよう」とは言えませんが、挙げた例を参考に、ご自身の工事現場の環境をよく確認しましょう。
そして、「台風が来たとしたら」を想定し、できる対策を考えましょう。
工事現場の点検
工事現場の環境に合わせ、点検を行いましょう。
施工中のものについて
- 強風で倒れたり壊れるようなものがあれば、片付けたり補強する
- シートやロープなど、風に舞うものは片付ける
- 雨に当たったり、水没して困るものを片付ける
安全対策品について
- 標識類を状況に応じて外す
- 公衆(一般市民)の安全に関するものは取り外さず、対策を補強する
仮設品について
- 仮設事務所や倉庫が倒壊しないよう補強する
- 電源が雨で漏電・短絡しないよう見直す
その他
- 貴重品は持ち帰る
- 産廃かごの中身が飛散しないようにする
- 車両や建設機械は、水没したり沈没したりしない場所に置く
例えば上記の通り。
また、特に注意して欲しいものについて、これより3点、個別に解説します。
台風による足場倒壊のリスク
台風といえば、足場倒壊のニュースが当たり前のように聞こえてきます。
台風被害
目黒区目黒本町五丁目
目黒区率が中央体育館のオリンピック改修関係工事
建物工事足場倒壊
消防隊は撤収済み pic.twitter.com/Ff14wKMjwL— ebara71(東京消防庁ファン) (@ebara71) 2019年9月8日
どうして足場は倒れるのか、考えてみましょう。
足場にメッシュシートを付けている
作業に応じてメッシュシートをつけることがあるかと思いますが、このメッシュシートが結構の厄介者だったりします。
メッシュシートは畳み、まとめて束にして固めておきましょう。
足場の組立が中途半端
ビデ足場であれば筋交いや布板を外したり、外れどめが効いていなかったりと組立不良により強度が弱まっている可能性があります。
転倒防止の控えが無い
足場は何かと固定しないと、意外と倒れやすかったりします。
- 単管を杭にし、足場材と組み合わせ補強する
- バラせる足場であれば、解体しておく
など、必要に応じて実施しましょう。
なお、台風直撃時に足場作業がある場合
命に関わるので、危険だと思ったら作業を中止するべきです。
足場が倒壊して命を落とした人が、数多くいらっしゃいます。
あなたが下請けなら、元請けの指示に反抗する勇気も必要です
あなた自身の命は、あなたしか守れません。
台風によるシート等の飛散リスク
台風で、風に舞うものが飛んでいきます。
例えば下記のツイートの通り。
【台風24号への備えをお願いします(2/3)】
地震や台風による被害で、まだ修復を終えていないトタン、多くのブルーシート等があります。
台風21号による停電の一因は、それらが強風により飛ばされ、電線を切ってしまったこと。
安全最優先。そして台風への事前の備えをぜひお願いいたします。 pic.twitter.com/5kWEmxvA73— 関西電力株式会社 (@KANDEN_Official) 2018年9月27日
工事現場で発生したものが、電線などに引っかかると大変な迷惑をかけてしまうことになりかねません。
極力、飛ぶものは片付けましょう。
なお、台風直撃時にシート等を広げる必要がある場合
基本避