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ゼロ災害・ゼロ災とは?生まれた経緯と意味を解説【ゼロ災で行こう、ヨシ!】

安全

現場猫「朝礼なんかで「ゼロ災で行こう、ヨシ!」ってよく言っているけれど、そもそもゼロ災って何だ…?」

建設業界の工事現場などでは、朝礼の後のKY・QC活動のあと、現場に散らばる前にこの「ゼロ災で行こう、ヨシ!」を言うところが多いのではないでしょうか。

毎朝、同じワードを「慣れ」で言っていると、その言葉の意味なんかを考えなくなったり、意識しなくなってしまったりすることは多いですね。

本記事では、「ゼロ災」の意味を改めて確認するとともに、その言葉が生まれた経緯についても解説します。

目次

  • 【解説】ゼロ災害とは【ゼロ災マークも有名】
  • ゼロ災害という概念の誕生【ゼロ災害全員】
  • ゼロ災意識を高める書籍・関連記事の紹介【労働災害を防止しよう】

【解説】ゼロ災害とは【ゼロ災マークも有名】

ゼロ災害

はじめに、ゼロ災害の意味を解説します。

ゼロ災害とは

ゼロ災害の意味は、その字のとおり、

  • 災害を、ゼロにする(撲滅する)

という意味で使われます。

当たり前すぎて語るまでもないのですが、いつも何の気なしに「ゼロ災害、ゼロ災、ゼロサイ…」と言っていると意味すら忘れられている可能性もあり、一応書いておきました。

ゼロ災害のマーク

見たことがある方が多いとは思いますが、以下のようなものが「ゼロ災マーク」です。

上の画像の真ん中にある、黄色いマークが「ゼロ災マーク」です。

ワッペンなどでこのマークを見たことがあるという方がいらっしゃるかと思います。
数字のゼロを、人で支えているようなデザインですね。

  • ゼロ災害は、自分一人だけでは達成できない
  • みんなの力を合わせて達成されるもの

という意味が込められているのでしょうかね。

これは想像ですが、私はこのデザインからはそのような意思を感じ取ることができました。

ゼロ災はいつ生まれたのか?

では、いつ頃からこの「ゼロ災害」または「ゼロ災」が使われるようになったのでしょうか。

次から、その経緯などを解説します。

ゼロ災害という概念の誕生【ゼロ災害全員】

ハートを手に持つ人

ゼロ災害という概念が生まれた経緯について、考察します。

ゼロ災害が生まれた背景【ゼロ災害全員参加運動の誕生】

ゼロ災害の概念が形となった時代は、おそらくですが、昭和46年(1971年)であると考えます。

昭和46年に、財界トップらによる労働安全衛生懇話会というものが開かれました。

そこでは、労働安全衛生法制定への審議が中心であったと記録が残っています。

なお、労働安全衛生法の制定は、昭和47年(1982年)です。上記の懇話会の、翌年なりますね。

さて、肝心の懇話会の内容ですが、以下の内容について議論されたとされています。

  • 安全衛生管理組織の確立は、企業内の生産組織が一体となって、全員参加の活動を展開すること。
  • 安全衛生教育の徹底は、作業者自身の安全衛生自主活動により促進すること。

この議論がきっかけとなり、中央労働災害防止協会(中災防)では独自の迫力ある安全運動キャンペーンを企画するため、プロジェクトチームを結成しました。

それが、「ゼロ災害全員参加運動」と呼ばれるものでした。

これは、「経営者、管理監督者をはじめ、全部門、全職場の従業員の自主的参加によって、労働災害の絶滅と全員健康の理想を実現する」と趣旨のもと、発足されました。

ここが、ゼロ災害(ゼロ災)という言葉の原点ではないかと考えます。

ゼロ災害全員参加運動とは

中央労働災害防止協会さまの言葉をお借りして説明します。

ゼロ災害全員参加運動、略して、ゼロ災運動は、「カケガエノナイ一人ひとりを、誰一人ケガをさせない」という人間尊重の理念に基づき、労働災害をゼロにすることを究極の目標に、全員参加で安全と健康を先取りして、明るくいきいきとした職場風土づくりを目指す運動であり、中央労働災害防止協会(中災防)が、昭和48年(1973年)に提唱したものです。

そして、多くの事業場で導入され、今日まで労働災害の防止に役割を果たしてきました。

まとめ:ゼロ災害の概念発足について

ここまでで、ゼロ災害(ゼロ災)という概念がどのようなものか、お分かりいただけたかと思います。

誰に教わったか定かではない「ゼロ災」には、労働安全衛生法の制定という法令にも関与していたと知り、驚きました。

この労働安全衛生法、労働に関する安全・衛生について確かに効果を発揮していることが、統計データでも分かります。

労働災害における死傷者数のグラフ

» グラフ引用:建設行労働災害防止協会の統計データ

上のグラフより、労働安全衛生法が制定された昭和47年以降、死傷者は減少し続けているのが分かりますね。

ただし、死傷者の完全なゼロ=ゼロ災害という理想には、まだまだ遠いことも分かりますね。

普段何気なく使っている「ゼロ災害」や「ゼロ災」について、改めて意味を振り返りましたが、ご自身の職場ルールや作業方法をもう一度見直しつつゼロ災の継続がされることを願って止みません。

皆さんも日々のお仕事、十分にお気をつけくださいね。

ゼロ災意識を高める書籍・関連記事の紹介【労働災害を防止しよう】

本を開く

最後に、ゼロ災害・ゼロ災意識を高めるための書籍などを紹介します。

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ゼロ災害は、安心して働くための土台として何より重要な考えとなります。

皆様の職場においても、ゼロ災がずっと継続されていることを願い、本記事を終了します。

現場猫「ゼロ災で行こう、ヨシ!」