Shoji

【的確】2019年の全国安全週間をより充実させる、8つのテーマ

安全

皆様お疲れ様です。北海道で建設に携わるショウジ(@jijitan85)です。

本日も業務、無事故無災害=ゼロ災を達成されましたか?

さて、以前、全国安全週間について概要等をこのブログで紹介いたしました。
※ご覧になっていない方は、宜しければぜひお読みいただければと…!

ここ数年特に重要視されている、熱中症の基礎知識についても記事にしております。

 

6月1~30日は全国安全週間の準備月間でもありますし、このブログの主題でもある「ゼロ災=安全」に直結する取り組みは重点的にお知らせしていきたいと考えています。

ということで今回は、「全国安全週間に何をすればいい?」というところを着眼点とし、皆様により良い、より充実した内容となるよう、ご紹介していきます。

全国安全週間のスローガンについて

一番最初に挙げた過去記事の内容とも重複するのですが、ここでまずはスローガンを改めて確認してみましょう。

今年のスローガンは、

新たな時代に PDCA みんなで築こう ゼロ災職場

となります。ここで特に着眼したいのは「PDCA」というキーワードです。

ここでいうPDCAとは、

「計画(Plan)- 実施(Do)- 評価(Check)- 改善(Act)」

という各英単語の頭文字をまとめてくっつけたものです。

つまりは、安全活動で言えば、

  • 計画(Plan) =どのような取り組みを行えば安全につながるのか計画する
  • 実施(Do)  =計画したものを実際に行動してみる
  • 評価(Check)=行動してみて結果がうまくいったか、そうではなかったか確認する
  • 改善(Act)  =行動した結果を省みて、次の安全活動の改善点として活かす

ということとなります。このPDCAをPDCA→PDCA→PDCA…と、トライアル&エラー繰り返すことで安全対策の精度を高めて行くことが重要であると言われています。

 

ここで、「計画(Plan)」に焦点を当ててみましょう。

PDCAの最初の入り口となる「安全対策の計画」を具体的なものにすることが重要です。

勿論最初から完璧となるようにすることは不可能ですが、目的意識をしっかりと持てば、最初から質の高い計画とすることが可能です。

 

それでは、質の高い計画とはどのようなものを指すのか?と気になる方が多いかと思います。

その答えは一つではありませんが、私がこれから提案するものなんかは質が高いと自負します。

宜しければ、参考にしてみて下さいね。

全国安全週間をより充実させる8テーマ

私の提案は、

「全国安全週間の主唱でもある、中央労働災害防止協会の取組みを参考にすること」

というシンプルなものになります。

大きく8つのテーマがありますので、それぞれ簡単に解説します。

STOP!転倒災害プロジェクト

厚生労働省および労働災害防止団体では、休業4日以上の死傷災害のうち最も件数が多い転倒災害の減少を目的とし、2015年には「STOP!転倒災害プロジェクト2015」という取組みが開催されました。

その活動では一定の効果はみられたものの、転倒災害は依然として休業4日以上の死傷災害の中で最も件数が多く、全体の23%(2016年)を占めており、さらなる取り組みが必要とされました。

そのような状況を踏まえ、「転倒災害プロジェクト2015」を期限を設けずに継続されることとなり、2016年から「STOP!転倒災害プロジェクト」として取り組まれています。

画像の通り、6月は重点取組期間でもあるため、全国安全週間の準備月間としてこのうえなくクリティカルな取組であると考えます。

 

まずは職場の転倒防止対策について、見直してみてはいかがでしょうか?

 



 

熱中症防止対策

早めの対策で 熱中症死亡災害ゼロを目指しましょう!~実施期間:5月1日~9月30日 重点取組期間:7月~

季節柄、6~7月は気温が徐々に高まるという点と、体がまだ気温の変化に慣れきっていないという点から、熱中症リスクは高まる期間であると考えます。

毎年のように、「記録的な暑さ」という言葉を聞いています。恐らく今年も聞くでしょう。

何も起きないことが重要ですので、予防策を講ずること。また、万が一の熱中症発症の時の対応策について、今一度確認してみましょう。

基本ですが、水分塩分補給を忘れずに!

冒頭でも書きましたが、熱中症についての基礎知識についてもまとめておりますので、ご活用ください。

 

ちなみに、職場でウォーターサーバーを導入するととても快適なのでお勧めです。




 

交通労働災害の撲滅

交通労働災害を防ごう

交通労働災害は、当ブログで取り上げている建設業にとどまらず、全産業に占める死亡災害のうち2割以上を占めています。

通勤も労災が適用となります。どのような移動手段にでも、世の中に自分以外の人がいる限り、交通事故は100%防止できるものではありません。

ですが、自分が予防できることは何なのか、今一度見直すいい機会かと思います。

 

働く人に安全で安心な店舗・施設づくり推進運動

働く人に安全で安心な店舗・施設づくり推進運動

産業全体の労働災害発生件数は、喜ばしいことに減少傾向にあります。

ですが、第三次産業、特に小売業、社会福祉施設及び飲食店での休業4日以上の災害件数は増加傾向にあるというデータがあります。(厚生労働省調べ)

その要因としては、人手不足や労働者の高齢化、各店舗・施設での安全衛生活動等の取り組みが進んでいないこと、各店舗・施設の活動をサポートする本社・本部の取り組みが不十分であることなどが指摘されています。

上記に該当する産業、そうでない産業も、考えさせられる内容かと考えます。

これを機に考えてみるのも良いと思います。

危険感受性を高める活動

中央労働災害防止協会が推奨する活動として、以下のようなものがあります。

  • ゼロ災運動
    全員参加で安全衛生を先取りして災害ゼロを目指すゼロ災害運動は、多くの企業に導入され、災害防止に成果を上げています。詳しくはこちらをご覧ください。

 

  • 危険予知訓練(KYT)
    危険予知訓練は、危険(キケン、Kiken)のK、予知(ヨチ、Yochi)のY、トレーニング(トレーニング、Training)のTをとって、KYTといいます。工事現場や作業場所を模したイラストシートを用いて、危険箇所を洗い出し対策を行うといったトレーニングです。

 

  • 職場のKY活動マンネリ化チェックリスト
    あなたの職場のKY活動はマンネリ化していませんか?職場の状況と監理監督者の問題点をチェックリストでとらえ、みんなで話し合って安全先取りの職場を作りましょう。チェックリストは、こちらを参照してください。

 

  • ゼロ災運動セミナー・研修会
    ゼロ災運動を主唱する中災防では、経営トップを対象としたセミナー、ライン管理者等を対象としたプログラム研究会や、運動の実践手法である危険予知訓練(KYT)のトレーナーを養成する研修会等を開催しています。

 

 

安全に関する資料の確認

中災防では、安全に関する調査関連資料を公表しています。

その資料を基に、安全講和を組み立てるのも良いかもしれませんね。ご参考にしてみて下さい。

詳しくはこちらを参照してください。

 

統計資料・ISO45001情報

厚生労働省による、労災発生状況等の統計情報を確認できます。

また、ISO45001とは、労働安全マネジメントシステムのことです。

 

統計資料も安全講和などで参考にできますね。詳しくはこちらを参照してください。

 

震災情報

東日本大震災を皮切りに、熊本、北海道と死者を多数発生してしまった地震がここ数年も頻繁に起きています。まだ完全に震災復興していない地域もあり、この安全週間の期間に再度確認してみることも良い教訓を得られる可能性があると思います。

重大な天災が発生した場合、職場での避難経路等、今一度確認しましょう!

この件に関して、詳しくはこちらを参照してください。

 

学びを活用し、職場の安全活動を進めよう

以上で8つのテーマの紹介を終わります。

この内容はほんの一例です。参考にしつつ、皆様の職場でより伝えたいものを優先的に周知して頂ければと思います。

 

業務が忙しいこととは思いますが、安全についても今一度確認して頂き、より安心安全な職場環境を形成してくださいね。

 

明日からもゼロ災で行こう!

 

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